日進市に岩崎川という子供が遊ぶのにちょうど良い場所があります。
息子が参加している遊び教室みたいな習い事の親子イベントがあり行ってきました。
アミを使ってエビとか小魚を捕まえるんですが、適当にガサゴソやるんじゃなくて効率の良いやり方があるらしく、先生にならったところよく取れました。
こうやってアミを立てて、生き物がアミに逃げ込むように上流側から川底を踏むのがコツらしい。
いろいろとれました。
生き物よりは石のほうが好きですね。岩崎川に落ちている石はほとんどチャートです。チャートは陸からの砂や泥が届かない遠い海の底で作られる岩石です。
地質図を見てみるとちょうど「付加体」があります。
付加体とは海のプレートが陸のプレートにぶつかったときに、沈み込まずに陸上に出てくる地層です。岩崎川のチャートはこの付加体が起源・・・と言いたくなるところですが、そういえば名古屋大学周辺の八事層もチャート主体だよなと思い出しました。
ということは、この辺は付加体云々じゃなくて周辺の地層がほとんどチャートなのでは?
さらに調べてみるとこのあたりは瀬戸層群という1000万年前くらいの堆積岩からなり、この地層は主にチャートからなるらしい。
このへんのどかでいいですよね。
雰囲気いいから引っ越す?日進市は塾生もけっこういるし塾でも開こうかな?と移動中奥さんと話してましたが、地質学大好き人間としてはその土地がどういう地質か気になります。1000万年前の堆積岩なら安心して暮らせます。本当は花崗岩や片麻岩のような基盤岩だったら最高なんですけど、愛知県の市街地にはありません。
葉田野・吉田・笹尾, 2021, 中新統〜更新統瀬戸層群の陸成層と陶土, 地質学雑誌, 127, 345-362
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/127/6/127_2020.0028/_pdf/-char/ja