月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

数学が出来ないのは勉強量が足りないから。英語が出来ないのは?

高校になって数学でつまづくのは勉強量が足りてないケースが多いという記事は何度か書きました。では、英語も同じように勉強量だけで原因を語れるでしょうか?

じつは英語は勉強量を増やしても増やしても学力があがらない底なし沼現象がありえます。そして学校の勉強がこの底なし沼を作っていることに、みんな気づいていません。

中学までの英語は単語さえ覚えてしまえば英文の構造(いわゆる5文系など)は無視してもなんとか読めてしまいます。愛知県の高校入試も、なんとか解けてしまいます。つまり高校入試で満点を取れたとしても、そこには2種類の生徒がいるわけです。1つはなんとなく英語を読んでいる生徒、もう一つは構造を理解しながら読んでいる生徒。

そしてこの割合は、私の感触では4:1くらいで圧倒的に前者が多いです。これは、トップクラスのなかの割合が4:1なのであって、勉強できない生徒まで含めると余裕で19:1くらいになっていきます。

高校生になって英語が読めない人は、英文構造を理解する勉強をせずに、ひたすら文法を覚えたり単語を覚えるだけでどんどん深みにはまっていきます。実は、英文構造を理解する勉強が存在することすらみんな知りません。

英文構造を理解するというのは、たとえば英文における主語の条件は何か、等位接続詞の使われ方は、文頭が-ingで始まった場合の読み方は・・・など、英文中における法則を覚えていくことです。膨大なルールを覚えて、適用できるようになって始めて英語の読解力があがっていくので、取りかかり始めてから学力が上がってくるまで最短でも3ヶ月くらいはかかってきます。

スラッシュを入れて読むとか、ロジカルリーディングとかパラグラフリーディングとかそういう甘い響きに騙されてはいけません。英語はまず精読が出来るようになってから始めて速読のトレーニングをする権利を得るのです。ちなみに学校の英語は、個別の文法は教えるが、読解の授業となると訳語を与えるだけでなぜそう解釈できるのかは与えないので、読解力を上げてくれません。もちろんそうでない先生もいらっしゃるとは思いますが私はそんな授業を見たことも聞いたこともありません。

さて、この種の勉強が存在することすら知らない生徒が多いと書きました。これによって起こることは、やり方さえ間違えなければ3ヶ月で偏差値が上がります。そして、1年も真剣にトレーニングしたらセンターくらいの英文はほとんど読めるようになります(語彙力はもちろん必要)。

私の感覚としては、数学より英語のほうが結果が出始めるまでは時間がかかるが、仕上がるまでの時間は短い、です。

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