大学受験はどんなに短い人でも1年、普通は2年3年かけて取り組む長丁場ですから、適切な順番で試験科目をかたづけるという視点が結構大事です。1番時間がかかりなおかつ入試で合否を左右することが多いのは数学ですから、数学は高1からかなりがっつり付き合う必要があります。その次に英語がきますが、英語の怖いところはいつ仕上がるかの予想ができないところです。英文法と英単語を覚えて長文問題に取り組めば良いのでは、という考えは高校受験まで。大学受験の英語はとにかく英文の構造が難しいので、読解するときの頭の働かせ方を鍛えることなしには長文など読めません。
そしてその頭の働かせ方の勉強というのは、一応半年から一年あれば一通り暗記できるはずなんですがそれが頭に定着されるまでにかかる時間は生徒によりまちまちです。そこが英語の怖さ。英語(と現代文)以外は、覚えることを覚えたら得点がある程度期待できます。一方で英語の読解は暗記から定着までタイムラグがあるので、そのタイムラグを高2までに乗り越えられるかどうか。それが高2のうちに片付いてしまえばあとは無機質な英文法問題のための文法を覚えるくらいで英語の見通しはたちます。そうしたら、物理や化学などほかの科目を高3でがっつり取り組めるようになるので科目全体のレベルをあげられます。高3で英語もなんとかしなきゃいけないとなると、非人道的な生活を送る覚悟が必要でしょう。