月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

人間には暇な時間が必要

暇な時間、言い換えれば何もしない・何もする予定がない時間というのは、意味が無いように見えて実は大切だったりします。

前職で取引させていただいていたある会社の営業部長がこんなことをおっしゃっていました。

「ずっと社内に居てなかなかお客さんのところにいかない営業がいればよぉ〜、『漫画喫茶でもなんでもいいから外にいけ!』と言うんだよ。お客さんのところにいかずに暇してりゃーそのうち『いかなきゃいけない』という気持ちになって、お客さんところに行くようになるんだわ。」

やることが無い暇な時間を過ごすと、何かをやろうという気持ちが芽生えることがあります。

私はかつて「故事ことわざ辞典」というひたすら故事成語&ことわざが書いてある辞典を読みあさっていた時期が小学生のころにあったのですが、興味があったからではなくてヒマですることが無かったからです。それでも読んでいくうちに面白くなっていって、楽しく読むようになっていました。

趣味が楽しいのは、ヒマな時間にすることを自分から能動的に選んでいるからです。どんなに勉強が苦手で嫌いな人でも自分の趣味のことならなんでも暗記できますよね?運動が好きな人なら遅筋と速筋の違いを覚えたり、卵1つに7gのタンパク質が含まれていることくらい暗記しているでしょう。楽器が好きな人なら、メジャースケールマイナースケールなど色々な音階の種類を、誰に言われることもなく自分で暗記しているはずです。

このように、能動的に何かをするときには自分の能力が最大限発揮されます。

勉強が楽しくないのは、ヒマな時間にすることを学校から強制されるからです。まあ義務教育の場合は、受けられるだけ恵まれていると考えるべきですが豊かな日本に生活していてはなかなか有り難みがわかないというのが実際のところですよね。勉強があまり好きではなくて、なかなか暗記が出来ないというのは自然なことで、他人から強制されることというのはあまり面白く思えません。

「さてテスト勉強でもやろうか!」と思った瞬間「あんた勉強やりなさいよ!」と言われて萎えてしまうのは、こう言われてしまうと勉強が受動的なものに思えてしまうからです。

 

実は!

schoolの語源はギリシャ語の「スコレー」で意味は「暇」なのです。

やっぱり暇な時間が生み出す能動的な行為には、学びがあるということでしょう。

というわけで、全国の勉強にやる気がでない中高生の皆さんは、是非勉強なんて一切やめてしまってヒマでむなしい時間を楽しんでください!しばらくしたら、「俺このままじゃやばいかも」と思うようになるので、その時に勉強再開しましょう。

やりたいときにやるのが一番。

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清須市の大学受験 相伝学舎
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