月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

継続と運

毎月、月初には千代保稲荷にいくことを習慣にしています。

世の中信じることができるのは自分と妻だけだと思っているので、神様も別に信じているわけではありません。それでも毎月行くことにしているのは、習慣だからです。

たしかに最初は「商売の神様だし御利益があるかも」と思っていたし、今うまくやれているのは運によるものも大きいと考えています。

しかし、大切なのは神頼みすることではなく、毎日・毎月同じことをまじめに繰り返し続けられるかどうかという継続性だとすぐに気づきました。1年前、塾を開いたときと比較して塾の中身はだいぶ増えたし、生徒も増えたし、私の知識も増えましたが、この差分というのは毎日・毎月の全力投球の積み重ねによるものです。全力投球という基礎的な積み重ねが1年間の結果のうち6-7割くらいで、その積み重ねがあるからこそ運による3-4割が乗っかってくるんじゃないかと思う次第です。

揚げを投げて、お賽銭をいれてパンパンと手を合わせたあとに思うことは「今月も頑張ります」という宣言であって、何かを頼むというわけではありません。今はやる気に満ちあふれているので自分が怠ける心配はありませんが、毎月の習慣とすることでリズムがつく助けにはなっていると思います。

受験も似たところがあって、公立高校生が難関大学に合格しようと思ったらどんなに勉強を積み重ねても、余裕で受かるだろうという思いよりも、入試当日うまくやれるかどうかという思いになるはずです。そこで、しかるべき努力をしているかどうか。「見たことある問題が出てラッキー!」という体験談というのは、対策にヤマをはった人よりも、多大な努力を積み重ねた人の話が圧倒的に多いんですよね。考えてみればこれは当然の話で、問題を100回しか解いていない人よりも1万回解いた人のほうが「この問題やったばっかり」というケースになる確率は高いに決まっています。

参考書の問題が平均0.1%の確率で入試に出題されるとして、1問だけなら入試出題率は0.1%ですが、それを100回とけばそのうち少なくとも1問が入試に出題される確率は

1-(99.9/100)^100=10%、

これが1000回なら、

1-(99.9/100)^1000=63%

に上昇します。運とは、積み重ねによる確率の上昇によって引き起こされるものと言えるかもしれません。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp