月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

模試と定期試験のギャップ

高2にして国立大の入試英文をバンバン訳してしまう優秀な生徒と会話していて、「学校では優秀キャラなのか?」と聞いたら「みんな定期テストを頑張っているので、そうでもないです」と言っていました。その生徒の高校ではみんな定期テストに熱心で定期テストの順位で頭いいキャラが決まっているという話は、別の生徒からも聞いたことがあります。

指定校推薦で大学に進学するのなら定期テストと評定が重要なので定期テストに力を入れるべきなのは言うまでもありません。では、一般入試ならどうでしょうか?

塾では、定期テストは赤点ギリギリでOK、その代わり模試と実力テストはダントツじゃないとダメと生徒に伝えています。定期テストと模試は勉強という分野では同じ競争ですが、求められる能力は野球とサッカーで必要な技術が異なるのと同じくらい、異なるというのが私の考えです。

まず、定期テストというのは教科書や問題集の特定の狭い範囲から出題され、模試は相対的に範囲が広いという点があります。少ない範囲を短期間に暗記する能力か、大きい範囲を計画的・長期的に理解する能力かという違いです。

次に、英語や国語の定期テストが一度読んだことがある文章であるのにたいし、模試は初見の文章を読まなければいけません。極点にいえば、英語は教科書の本文と日本語訳さえ覚えてしまえば読解力がなくてもテストの点が取れるのに対し、模試では読解力と語彙力がないと点数がとれません。

これだけでも、必要な能力がまったく違うことがわかります。

模試と入試は野球とサッカーほどは違いませんが、サッカーとフットサル程度には求められる能力が似ています。私の塾は一般入試の当日の素点を最大化することが目標ですから、定期テストは軽視、模試を重視という方針でやっています。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp