月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

あとは当日運勝負

愛知県周辺の各大学の数学の対策でいうと、名工大までは青チャートを網羅で合格点はだいたい見えてきます。青チャートの網羅というのは努力でなんとかなるものなので、名工大志望なら「週に10-12題程度、青チャの問題を理解し覚える」の努力を毎週積み上げてください。あとは行きたい気持ちと、なんだかんだで勉強しない理由(スマホをいじっていたいとか、青チャ自習より宿題を消化したいとか)をつくる自分の怠惰な部分との勝負です。

名大と名工大の問題のあいだには大きな壁があって、名大は青チャでも一対一でも網羅系の参考書を消化したあと、さらに難問演習を積み重ねて脳みそを熟成させて数学の神になる儀式を経るということで、合格点のレベルに持っていけます。

実際には「中学受験をすることなく埋もれていた地方の才能」みたいなのは別枠として、公立高校生がそのレベルに「計画的に」持って行くというのはかなり難しく、神になる一歩手前のさなぎの段階で入試当日がやってきてしまいます。

そうするとあとは当日の問題との相性勝負、すなわち運勝負になり、運を計画的に自分のところにもってくる練習ができない以上、確実な合格の計画というのは不可能ということになります。

公立高校から現役で難関大にチャレンジしようと思ったら、もうそんなもんです。過去に難関大に挑んで届かなかった生徒の得点開示を見せてもらうと、100点満点換算で1〜2点足りなくて不合格だった、というものばかりです。

その足りなかった1点はセンターで積み上げられた努力不足か?いや、彼ら彼女らをみていると努力不足とは思えません。

やることをやって、第一志望の大学にしっかり出願して、あとは当日の運勝負というところまでもっていけたら、合否にかかわらず受験は成功したと言ってよいと思います。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp