数学がやばい、ダメだと気づいて私の塾にくる生徒には英語の受講を希望しても同時には開始せずに2〜3ヶ月くらいは数学だけ取り組んでもらうことがほとんどです。英語も覚えることが多い科目ですが、数学はそれ以上に多いです。
理系では高校3年間をフルにつかってやっと難しい数IIIの問題が解けるようになるかならないか、一度でもIAIIBで苦手な分野が出来てしまったら一通りの問題を網羅するのは困難であると感じます。
文系はIAIIBだから簡単なのかというと、解法の難易度はIAIIBもIIIもさほど変わりません。二次関数や軌跡の問題は理系の生徒でも難しいと感じるはずです。文系であっても青チャートの例題を一通り理解して覚えるのに2年はみておいたほうが良いと思います。
私の経験では1年4ヶ月程度でなんとかできましたが、最近思うに私は比較的数学の飲み込みが早いほうです。「俺ができたんだからおまえもできる、頑張れ!」というのは違うかなと最近感じ始めています。
というのも、これまで「俺が出来るようになったやりかたを教えるから、まねするんだぞ!」的な教え方をしていたんですが、それで順調に成長する生徒と私の予想より成長に時間がかかってしまう生徒でバラツキがあるんです。どちらかというと後者のほうが多いです。順調に成長してくれればあとはご自由に、と出来るんですがそうでない場合はもう少しどうにかしてあげたいなと思うことがよくあります。遅かれ早かれ解けるようにはなるのですが、あまり時間がかかると余計な不安が生じてしまうと思うんですよね。
だから今まで塾では勉強のやりかたを最初の1ヶ月で詰め込んであとは放置のスタンスでいたところ、こと数学に限ってはもう少し演習のやりかたを面倒みたほうがよいのかなと思っています。最近、授業に演習の時間を取るようにして変化があるか試しています。