高校生の数学の勉強というのは2つのフェーズに分けられると考えています。
1つめは網羅系問題集で分野毎にひたすら解法を詰め込んでいく段階です。私の塾では分野の最初に公式などの定義からはじめて、チャートの基本的な例題から難しめの例題まで分野毎に解説していっています。一つの分野に集中するので、やろうと思えば入試の難しめの問題まで教えることが出来るし、翌日くらいに解かせればたぶん解けます。
しかし、問題の難易度というのは解く時期によって変わるもの。二次関数を習ったときに最大最小の問題が解けて簡単だと思っても、半年くらいたつと難しく感じることがあります。というか、難しくなります。
そこで、全ての分野の例題を網羅したあとに2つめのフェーズに移行します。この段階では、色々な分野の問題を横断的に解いてバラバラになっているパーツを一気に組み立てるように、数学の知識を体系的にしていきます。当然、難しい問題は解法を忘れているので教科書例題に毛が生えたレベルの問題からはじめて、徐々に扱う問題のレベルを上げていきます。1つめの段階が縦の糸だとしたら、2つめの段階は横の糸です。
縦の糸はチャート〜 横の糸は入試〜