結局、大学受験というのは「やるか、やらないか」で大部分が決まります。第一志望の受験生レベルに持って行くために必要な勉強を、入試当日までに終わらせることができれば合格するかもしれないし、終わらせることが出来なければ箸にも棒にもかかりません。
自分がやるかやらないかで結果が決まるという単純明快な競技は、大学受験の特徴です。目の前の定価1300円とか1900円の参考書を理解するかしないかです。
政治家になろうと思ったら政治家の息子に産まれていないとキツイ。サッカーで全国大会優勝しようと思ったら、自分だけでなくチームメイトも強くないといけない。大学をつくって獣医学部を設立しようと思ったら資金をあつめて色々計画して、最後は忖度してもらわないといけない。
世の中ほとんどのことは、自分の実力以外のところで大部分勝負が決まってしまいます。自分の努力でどうこうできるのはせいぜい全体の1割とか2割。残る8割は、運命として受け止めるしかありません。
ところが大学受験はどうでしょうか?毎年たいして変わらない入試問題を解いて、毎年大して変わらない合格最低点をぴったりでも取れば合格するのです。合格最低点を取るために必要な学力を得るか得ないかは、自分が勉強するかしないか。
たしかに、ド田舎に生まれたら周りに塾も予備校も無くて一見情報が手に入りにくい不利な状況にあるように見えます。しかし、インターネットがつながらなくて、ついでにamazonの商品を日本郵便あるいはヤマトが配達してくれない地域はありません。授業で聞かないとキツイというのであれば、月額1000円でスタディサプリという神のようなサービスだってあります。あとは風雨を防げる部屋に机さえあれば、学力をつけることができます。冬は雪が積もって練習が出来ない、北海道や東北地方の高校球児とはワケが違います。
大学受験で頑張れないやつは、大学受験ではなくても頑張れないというのはそういうこと。受験勉強が出来ないようなら、世の中のほとんど全てのことは何も出来ません。将来仕事につけなくて、単純作業のアルバイトを時給800円でやらざるを得なくなったとしてもなんら不思議ではありません。