月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

一宮興道高校でゼロからスタート、13ヶ月で南山大学

高2の春の段階で一度塾の面談をしていたんですがその時は入塾にいたらず、12月になって「部活辞めてきました」ということから受験生活がスタートしました。運動部だったので、このままじゃあ受験が間に合わなそうだという判断だったみたいです。

退部のときにはおきまりのセリフ「部活を辞めるやつは志望校に受からない」を言われたそうですが、学校の先生はこれを言わないといけないみたいなマニュアルでもあるんでしょうか?私の生徒は部活を途中で辞める人が大半なんですが、みんな言われてますね。

入塾直前の模試を見ると、英語が350人中170位で、数学が260位でした。数学はほぼゼロからスタートです。一番最初に解いてもらった問題を見ると、余弦定理で手が止まってます。

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でも教え始めててみると理解力が凄く高かったので、こんなに頭がよくて数学が出来ないままなのはもったいないなあ〜と思いました。チャート例題を教えたら、次の週には解けるようになっているという。

普段、定期テストは一切無視せよというのが私の塾の教えですが、H君に限っては最初の2ヶ月だけ「次の定期テストで文系200人中30位まではいけると思うから、テスト範囲のチャート例題と問題集は全部やろうぜ」といって、数学の勉強をスタートしました。

それで結果どうだったかというと、私は本当に定期テストに興味がないので忘れてしまいました。たしか、30位前後のいいところはいったと思います。やっぱこの生徒頭いいなと思った覚えがあります。高1から教えてたらすごかっただろうなと、今でも思います。

その後、高3になるまではとにかく数学に集中してもらって、英語と国語は高3から取り組んでもらいました。学校で勉強を教わると「全科目まんべんなく」という思想が濃いですが、時間制限のある大学受験は順番があります。数学を短期間で得意科目になるよう育てるには、最初の数ヶ月は「数学漬け」になって夢で積分解くくらいじゃないといけません。

9月の全統記述では英語が350人中80位、数学は文系160人中15位まで上がりました。国語はセンタープレで350人中42位。

最終的には第一志望の南山大学経営学部に合格。

受験終了後

私「南山の手応えどうだった?」

H君「数学、全部解けました」

私「\(^o^)/」

受験した7学部中6学部に合格していて、昨今の私大難化もどこ吹く風。H君の場合は論理的思考力に長けていたのと、南山大合格のために自分に足りていないことが何かを考えて取り組んでいく判断力があったのが成功の要因でしょうね。

宿題や補習に追われるのではなく、自分にとって必要なことは何かにフォーカスせよ!という良いモデルケースとして参考になりますね。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp