月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

私大受験の考え方

私大も国公立大も、生徒が行きたいところを目指せばよいと思います。文系だとリア充生活を過ごすべく私大専願にする人も私の生徒にはいるし、下宿の必要のない関東の高校生達は基本的には私大専願で、よほど優秀な人は国立大を目指していきます。

この辺だと「国公立第一志望が当たり前でしょ?」という先生が極めて多いので私大専願の生徒をちゃんと指導できる人は逆にとても少ない。

たとえば「センター利用を受験してチャンスを増やしておこう」とか「そのためにもなるべく多くの科目を勉強しておこう」とか、平気で言いますよね〜。ありえません。

私大受験というのは、少ない科目をとことん鍛えて競争しようというのが根底にあります。文系なら英・数・国、英・社・国、理系なら英・数・理科、です。文系の国語は現代文と古文が基本で、漢文が必須のところは早稲田くらいです。理系の理科は、1科目のところがほとんどで2科目必要なのは早慶だけです。

それ以外の科目は、まじで使わないので勉強量ゼロで抑えるべきです。もちろん高校で赤点をとらないように勉強する必要はありますが、受験勉強としての勉強量はゼロです。

そこでたとえば、「センター利用は3科目だと最低点が85%、4科目だと80%だから、4科目やっておこう」とか変なこと言い出す先生がいるんですよ。センター利用で4科目、5科目が必要な私大というのは国立大受験者が滑り止めとして利用するものであって、私大側もそれを想定しています。当然、「滑り止め」として受験する生徒なんてめちゃくちゃ勉強が出来るわけですから、センター利用というのは一般入試より難易度が上がります。

たとえば南山大をセンター利用で合格するのは名大受験者とか名市受験者であって、南山大を第一志望として受かるのは相当ムズいです。それで受かるなら一般で余裕で受かる人です。

なので、私大専願の人はおとなしく一般入試で必要な科目だけ勉強しておくのが一番。科目を増やすのは安全牌に見えますが、自滅行為といって良いでしょう。

まあ学校の先生もそこまでアホじゃないと思うので、以上のことくらいは頭に入っていると思います。でもなんで、すっとんきょうなアドバイスを連発するのかというと、「生徒に国公立大を受験させたい」、この一点につきます。なんとかしてセンターを受験させてしまえば「とりあえず出願してみろ!」といって出願させられますから。

出願する先は、ギリギリ国公立といえるようなFラン公立みたいなところで十分で、どんなところでも受かってしまえば「国公立○○人合格!」の人数が稼げます。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp