受験を終えた塾の生徒と、彼ら彼女らが受験を終えた3月に会話すると表情が1ヶ月前よりも3段階くらい明るくてびっくりすることがあります。
その生徒が、いかに受験勉強生活が精神的負担を感じていたのかをその様子から感じ取るのですが、精神的負担というのは受験を終えた後に「あー辛かった!もう二度と大学受験はやりたくない!」と感じるものであって、受験の最中にそこまでのつらさを感じるかというと、感じません。なぜなら、集中しているからです。
誰でも精神的・肉体的にかなりの負荷を掛けた経験があると思います。私は大学受験のときに円形脱毛症になるほどやったのと、社会人1年目が激務で朝7時から夜25時まで働く日々が続くことがありました。でも、そういう経験って、やっている最中はたしかに「キツイなあ」と思うものの、負荷がかかっている状態が普通だから、キツイことが原因でやる気がなくなるとかはないじゃないですか。どちらかというと、そういうキツイ期間が終わった後の静けさのなかで「もう一回やれっていわれたら、ムリだわ」と気づくものですよね。
それは集中が切れたからそういう風に感じるのです。
逆に、勉強中に「辛い、苦しい」と感じる人は、集中できていません。志望校に合格するためには何が必要だろうかと考えて、やるべきことに集中しましょう。多少精神的に負担がかかっても、高校時代に勉強しておく価値はめちゃくちゃあります。ハゲても半年後にはちゃんと毛が生えてきます。安心して下さい。