月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

気軽に質問できることはメリットではない 2

いちいち誰かが手取り足取り教えてくれる場面は、人生でほとんどありません。よほど新人に優しい会社だったら、新卒で就職した最初のうちは研修やOJT(仕事をしながらの研修)で丁寧に教えてくれるかもしれませんが、人生の大部分において自分にとって必要なことがあれば自習で身につける必要があります。

子供を持つ保護者のかたなら自分の子に「自立してほしい」と思わない人はいませんが、実際は高校を選ぶときに受験の面倒をちゃんとみてくれるのかとか、塾を選ぶときに自習室には誰か質問対応の先生がいるかとか気になってしまう。でもそれって自立とは真逆のことで「うちの子は依存できる環境なんざますか?」という質問と一緒です。世の中依存体質の人の方が多いので、依存体質な親と依存体質な先生が一緒になって依存体質な学生を育・・・

言い過ぎました。

塾の仕事は生徒の第一志望の合格可能性を高めること、これ以上でも以下でもないと思って居ますので、質問対応ひとつとっても、自分の対応が生徒の合格に近づくかどうかで考えることになります。

逆算して考えていくと、高3の受験期になって分からないことを誰かに聞かないと解消できない状態は望ましいことではなく、分からないことがあった場合に自分で手を動かして不明点を解消するようになっていてもらわないと困ります(私がというより本人が)。

気軽に質問出来るか、優しくこたえてくれる先生がいるかというのは、環境として良いといえるでしょうか?


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp