大学受験において保護者のかたが出来ることというのは勉強面においては全くといっていいほどありません。間違っても「勉強してるか?」とか「こんな判定で大丈夫なのか?」などと首を突っ込んではいけません。これらのセリフによってモチベーションが上がったなどという話は1000件に(たぶん)2-3件程度なもので、残りの997件についてはモチベーションが下がるか変化しません。ですので1回言うたびに偏差値が0.01下がるものだと認識してください。
とはいえご子息ご息女の受験を応援したい気持ちはどうしたらいいのよ?!という話になってくると思います。勉強面において役に立つことはもはや出来ませんが、勉強以外の面では保護者のかた、というか家庭の役割は大きいです。
一番は、家に帰って安心できるかどうかです。大学受験の当事者は、それまで小中高と勉強レースにさらされそのファイナルステージに挑戦する気持ちにあり、外で勉強している間は意識するにせよしないにせよ緊張感があります。
帰宅したあと自分の部屋でくつろぎたいこともあるでしょう。そんなときに「勉強してるのか?」などと聞かれる気持ちを考えてください。
それより美味しい晩ご飯を作っておくとか、おやつを用意しておくとか、家の中を綺麗に整頓しておくとか、できることはいくらでもあります。そして保護者のかたは自分自身で何かに取り組んでいてください。何もすることがないから、子供の受験が過度に気になってしまうんです。
家に帰宅してほっと安心できて、親が必要以上に口をだしてこないというのが理想です。ご飯がおいしくて夜食が出てきたら最高でしょう。
塾で教えていると、この生徒にとって家庭とは安心できる場所なのだろうかと心配になってしまうことがあります。子供の受験を応援したい気持ちのやりばを少し変えるだけでいいのですが。
4月12日 明日で終わりにします。