受験勉強というのは結局は受験が終わってしまえばあれだけ一生懸命理解して、もう二度と忘れないだろうと思いながら解いた二次関数の最大最小問題でさえ、大学入学後に数学に触れる機会がなければ残念ながら半年とか1年ですっかり忘れてしまうものです。実用性がある勉強ではないので当然といえば当然です。
一方で英語の読解力というのは、大学入学後も触れる機会が多いし、大学を卒業してもネットで少し検索したら英文のニュースにアクセスができるので、他の科目と比べると学力が落ちにくい性質があるように思います。
なので大学受験で身につけた読解力でその後の人生の様々な場面で英語を読む機会を充実させることができます。英語学習というのは実用的な見返りがあるのでお得ですね。
ただし、いったん大学に進学してしまうと「この英文を和訳しなさい」「ここのto不定詞の用法は何か」といった文法の勉強というのはおそらくほとんどなくて、英文を渡されて内容を読んで議論するとか、英語でプレゼンするとか、エッセーを書くとか、そういう勉強がメインになります。
英語そのものの勉強ではなく、英語を利用することを学ぶというものですがこれによって英語の読解力は鍛えられるわけではないので、多くの人にとって英語力というのは大学受験の入試当日というのが最大値で、そこからは徐々に下がっていくものと考えてさしつかえありません。
オンラインのskype英会話やフィリピンの英語留学などでがっつり英語を勉強する機会を持てば、また話は変わると思いますが・・・。
なので高校生のみなさんは、高校3年間での英語の勉強で得た英語力がそのまま人生の英語力になるのだと思って、今の勉強を頑張ってください。