英語の授業では生徒に英和辞書を持ってくるよう伝えています。辞書というのは電子辞書ではなく紙の辞書です。それを絶賛無視して電子辞書を持ってくる生徒もなかにはいますが、みなさん紙の辞書を授業に持ってきます。
辞書を買わされることはあっても、辞書をどう引くかを教わる機会というのはほとんどありません。私自身教わったことはないし、たぶんブログ読者のみなさんも無いと思います。
でも英語学習において辞書を活用できるかどうかは勉強の生産性を大きく左右するので、しっかり教えておかないといけません。
英語は数学と違って参考書に書いてあることが難解で分からないということがほとんどない科目なので、自習していて知らない文法や表現があったときに自分で調べて「こういう文法があるんだ」という発見を積み重ねていけば、順調に勉強は進みます。
辞書の利用はそこまで難しいものではなく、使っているうちに調べ方を身につけることができる程度のものなのですが、最初のうちは調べるのに時間がかかるというハードルがあるのでそのまま使わなくなることが多いです。
授業では英文を和訳させているときに、「ここについて辞書引いて調べてみて」と具体的に指示して辞書で調べさせます。指示だけで調べたい表現を見つけることができることもあれば、調べた結果まったく的外れな訳をしていることもあります。後者の場合は「辞書のどこを見たのか?」と生徒に聞いたあと、どうすれば英文中と同じ表現が見つけられるのかを説明し再度調べさせます。