小牧市に熊野神社というところがあります。
なんとこの神社には花崗岩(かこうがん)の岩がゴロゴロしています。「なんと」というのは、愛知県の平野部はちょっと前まで湖だったところに砂が堆積してできているので、深成岩を見ようと思ったら山にいくか河原に行くかしかないのです。
でもここは平野部なのに花崗岩の岩があちこちにあるので、「なんでこんなところに?」感があってそれだけで面白い場所です。
しかしこの岩、花崗岩には見えませんよね。普通花崗岩といえば「黒、白、灰、ピンク」のカラフルな感じだし、河原や海に落ちているものも多少風化はしていても表面だけ見てだいたい見分けがつきます。
ここまで黒いと花崗岩とは思えません。
ちょっと拡大してみましょう。
もっと寄ります。
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ここまで来ると、花崗岩っぽいですね。
白いのが長石で、黒いのが黒雲母で、ちょっとグレーっぽいのが石英です(たぶん)。
その辺に落ちている石ころを割って、断面を観察してみました。
石は表面が風化していて観察に適さないので、落ちている石をハンマーで割るのは岩石観察の基本です。
同じ花崗岩でも、断面は粒子の細かいものから荒いものまで色々ありました。
黒雲母がキラキラしていてとても綺麗です。
正面に小牧山が見えます。景色の良いところでした。
花崗岩が落ちている以外は何も面白いところはありませんが、逆に花崗岩があるという点で極めて面白い場所なので、興味のある人は是非行って見てください。
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