数人の集団が静かに食事している様子を「お葬式みたい」と表現することがありますが、実際にはお葬式のときってめったに集まらない親戚同士が久しぶりに顔を合わせるので結構盛り上がりますよね?
今時は「お葬式みたい」という例えになってない例えより、「学校の黙食みたい」というほうが合ってると思います。
しかし黙食という造語も習慣も、真面目に提唱している(いた)人がいると思うと笑えますね。新年度からはそういう悪習ならぬアホ習を取りやめにする学校も多いとは思いますが、いや多いことを願います。
アホ習といえば幼稚園といえば日本で最もアホ習密度の高い場所だということをこの1年で学びました。
半年前、運動会の時期に、娘の幼稚園で「運動会の組別配置」の図が掲示されているので朝娘を幼稚園へ送ったついでに確認せよという指令が妻から出されました。
前もって配置を案内しておくことで、演目が始まる前にベスポジを抑えられるような配慮だと思います。
娘を朝9時に送ったあと、その掲示を確認すると周囲では保護者ママたちが熱心にメモ帳にメモしていました。
幼稚園では「園内撮影禁止」というルールがあります。幼稚園内を撮影されるとセキュリティ的に問題があるのでしょうし、園児の顔写真が写ったものを撮られると個人情報的にトラブルの種になり得るので、「園内撮影禁止」になっているのだと思います。
そのためこの掲示も写真撮影はダメで、保護者ママたちはせっせとメモをしていたわけです。でも掲示物の写真を撮らないことでセキュリティ上都合の良いことなんて1つもないですよね?
そこでカメラで撮影しちゃおうとiPhoneを取り出すと目を光らせていた職員の方に「撮影はやめてください」と言われました。
もちろん、掲示されていたのは
・園庭の手書き絵
・クラス名(バラだのサクラだの)
だったので、うるせえなあこんなの撮っても問題あるわけないだろと忠告を無視してiPhoneのカメラでパシャッと撮影したところ、怒られました。
「すぐに消して下さい」
あとで消しときます
「今消して下さい」
と、とてもしつこいので
「直接撮影するのと、メモ帳にメモしたものを写真撮影したものと何の違いがあるのか?」
という主旨で文句を言ってみたら「流出するので」と言うので今度は
「メモ帳にメモしたものを写真撮影したものが流出しても一緒では?」
と続けると
「ルールなので」
とか言い出しました。
職員の目の前で写真撮影する私もお子ちゃまですが、ルールを「ルールだから」と説明するのが教育者というのは怖いです。
合理的に説明できないことが嫌いな私と、ルールに従わない保護者を許せない職員とでしばらく平行線をたどりましたが、結局近くにいた年配の職員が
「まあ確かに木村さんの言うとおり見直す余地はあるかもしれないので一度検討します」
といって丸くおさめてくださって、お開きとなりました。
その場では「検討?ほんまにするんかい」と思ったんですが数日後理事長さんが話しかけてこられて「園内で確認したところこちらが間違えていました。写真OKでした」と謝られました。
ちなみに私に執拗に注意してきた人からは謝罪がありません。職員のみなさんマスクしていて誰が誰だか分からないので別にいいですけどね。
学校にしろ幼稚園にしろ、毎年同じことをくり返すことを何十年と続けている組織はアホ習で凝り固まってますね。ルールはルールだから守らないといけないと思っている人多くないですか?目的あってこその手段としてのルールなのに、目的がどっかにいって手段が目的になっちゃったんですね〜。