月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

答えが決まっている

1000時間勉強して偏差値が5上がるやり方と、1000時間勉強して偏差値が2上がるやり方があれば誰だって前者を採用したいに決まっています。

しかし実際はそういう効率的なやり方は、「とにかく内職して補習などには参加せずに自習する」というように客観的にはヤバいヤツに見えるやり方です。クラスで積極的に浮きたい人は少ないので、前者を採用する人よりは後者を採用する人の方が多くなります。

人は合格したいと心では思っていつつも、とことん効率を追求する以前に自分がやりたい方法というのがすでに決まっています。

なので私もある意味では無力です。もう答えが決まっている人にどれだけ説明しても、行動は変わらないからです。

たまに「参考書を読む」ことが勉強だと思っている人がいます。そういう人に私が「ノートに書かないと覚えられないよ」と言っても、書かなくても読めば理解できて覚えられるはずと思っている人(思いたい人)にはなかなか声が届きません。

そういう場合、無理矢理ノートに書くことを宿題にしたとしても、書き終わらせることが目的になってしまってただの作業に終始してしまいます。ノートに書くという行為が意味をもつのは、「ノートに書いてあたまにたたき込みたい」という欲求があることが前提です。

そういう欲求を持つためにはどうしたらよいでしょうか?

本人が「読むだけじゃダメだ」と気づくしかないでしょう。

 

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