月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

日本語を書く

入塾の面談や体験授業が続いています。体験授業で数学の問題を解いてもらうとだいたいみなさん「答えだして終わり」という答案になってます。体感では10人中9人は数字の羅列に終始していて、10人に1人くらいは論理の流れを説明した答案らしい答案を書いています。

数学の問題を解くときは、それがテストや模試ではなくて自習だとしても、ちゃんと答案として作成された論理的なつながりのある文章を作った方が良いです。

入試では答案がいったん回収されて、その後採点者のもとに届けられて、採点作業が進められます。答案に書いてないことは採点されないので、自分がどういう考えで式を立てたのかちゃんと書いて説明しないと得点になりません。たとえば

y=2x+3・・・(1)

y+3x=2・・・(2)

(2x+3)+3x=-2・・・(3)

x=-1・・・・(4)

という式だけを書くのではなくて

y=2x+3・・・(1)

y+3x=2・・・(2)

(1)を(2)に代入すると

(2x+3)+3x=-2・・・(3)

これを解いて

x=-1・・・・(4)

というように、他人が見て処理を終えるような日本語の文章になっていることが望ましいです。

とくに高校生活が後半になってくると、グラフを描いてその状況を数式で言い換えるとか、逆に数式で書かれていることをグラフに描写するとか、あるいは数式を同値変形して言い換えるといった、数学の処理というよりは日本語の処理をする割合が高くなってきます。

言い換えができないと難問解けないですからね〜。

相伝学舎 清須 http://www.sodeng.jp
reasn いりなか・八事 http://www.reasn.jp