英文の構造を決定するときにどうしても文を読み返さないといけないことがあります。
たとえば文頭がTo-から始まる文ではto不定詞が副詞用法なのか名詞用法なのかは後ろの構造によって決まるので、後ろを見てからではないと用法は定まりません。慣れてくると「多分副詞用法だろう」と思ってそのまま読み返さないで済むこともありますが、ほとんどの高校生はそのレベルに達しません。
とはいえ、短い時間制限のなかで返り読みみたいなことをいちいちしていたら問題を解ききれません。そこで、「なるべく一発で解釈を成功させる」練習をする必要が生じます。
このよい訓練になるのが「英文を書き写す」勉強です。
英文を書き写すと、手が止まらない限り英文を返り読みすることはありません。前から文構造を決定しつつ、意味を頭にいれていけます。
もちろん初めて見る英文ではそんなことできるはずがないので、この書き写し練習はすでに一度精読した英文が題材になります。