月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

高校受験内申点と最低点比較(旭丘・明和・向陽・千種)

旭丘高校(普通科)

大学合格者数

令和5年(2023年)合格実績

国公立大学合格者数246名(合格者が現役生であるかもしくは既卒生であるかは不明)

東大25名 京大39名 名大40名 北大8名 東北大3名 阪大11名 九大2名 

東工大5名 一橋大6名 神戸大6名

私立大学合格者数585名(合格者が現役生であるか既卒生であるかは不明)

慶応義塾大44名 早稲田大58名 東京理科大46名 南山大45名 同志社大93名 立命館大103名

 

最低当日点/必要内申点

旭丘高校の入試方式は当日点に加重を置いたⅤ型です。

手持ち内申点に対して、必要な当日点をまとめました。

 

場所

旭丘高校は

電車利用の場合

経路1 JR大曾根駅(名古屋駅より12分)下車 南口より徒歩15分

経路2 地下鉄 大曾根駅下車 徒歩20分

経路3 名鉄大曾根駅下車 北口より徒歩20分

バス利用の場合

経路1 基幹バス(市バス、名鉄バス)古出来町下車 徒歩5分

経路2 地下鉄今池駅乗り換え 市バス大曾根駅行き古出来町下車 徒歩5分

の場所にあります。

 

校風

旭丘高校は自由な校風が特徴であり、校内でのマントと下駄の使用禁止以外、校則というような規則はほとんどありません。私服通学であり、髪型は自由です。そのためアルバイト、ピアス、頭髪の色などの指導はありません。県立高校としては珍しく土足で教室に入ることができるため、生徒達は土足で授業を受けています。

9月には鯱光祭があり、6日間かけて前夜祭、体育祭、舞台発表、分科会、討論会、文化祭、後夜祭が行われます。旭丘の学祭開催期間は全国で一番長く、自由な校風から学祭の盛り上がりは非常に高いです。

文理問わず大学受験の選択科目である(国語、英語、数学ⅠA ⅡB Ⅲ、化学基礎、生物基礎、物理基礎、地学基礎、世界史A、日本史A、地理A、倫理・政治経済)の全てが必修となっています。

定期試験は難しく、また文系でも数Ⅲ必修であることや受験に必要のない科目を含めた理科社会の全科目を履修する等の理由から、受験に関しての学校の授業の勉強効率は良いとは言えません。授業のスピードが早く数学は2年次までに数Ⅲが終わります。反対に数学以外に関しては1,2年次に受験に必要のない科目を履修するため時間が足りず社会は共通テストまでに範囲が終わりません。自由な校風であり課題もほとんどないため、旭丘に入学できるだけの学力を持つ生徒達の大半が一人で自習を進めることができます。その点では影響がないと言えばないですが、受験に必要のない科目を履修する点に関しては知識の幅が広がるという見方と時間の無駄という見方を持つ生徒で分かれます。

3年間高校生活を謳歌した後に大学受験に取り掛かる生徒が多いです。それに加え受験校に一切の妥協は無く、大半の生徒が自分の行きたいハイレベルな大学を受験するため、浪人率は5割超と非常に高いです。浪人してでも行きたい県外難関大学に1年かけて目指す流れが旭丘の一般的な校風とも言えます。

浪人率は高いですが現役生や卒業生の大半は国公立や早慶上智に進学します。

 

明和高校

大学合格者数

令和5年(2023年)合格実績(現役)

国公立大学合格者数 202名/1学年定員320名

東大5名 京大17名 名大51名 北大4名 東北大3名 阪大6名 九大1名

名工大16名 愛教大1名 名市大25名 岐阜大7名 三重大9名

医学部医学科

国公立大学合格者数5名 私立大学4名

名市大2名 浜松医科大1名 福井大1名 山梨大1名

私立大学

慶応義塾大3名 早稲田大8名 青山学院大5名 上智大3名 明治大18名 立教大7名 同志社大63名 立命館大40名 関西学院大5名

 

最低当日点/必要内申点

明和高校の入試では当日点に加重を置いたⅤ型の点数計算が行われます。

 

場所

明和高校は

電車利用の場合

経路1 名鉄瀬戸線 東大手駅下車 県庁・市役所方面出入口より東へ徒歩1分

経路2 地下鉄名城線 名古屋城駅下車 1番出入口より東へ徒歩5分

バス利用の場合

名古屋市営バス 名駅14号系統 「明和高校前」停留所より東へ徒歩1分

の場所にあります。

 

校風

文武両道で学校行事が盛んに行われます。数々の部活が県大会より先まで出場しており中には全国大会に出場している部活もあります。そのため、練習量がとても多く中学で学年トップに入っていた明和生徒でさえも勉強と両立するのは容易ではありません。

修学旅行は広島、島根、鳥取を周り、2日目はクラス単位で行き先を決めることが出来ます。また遠足の行き先もクラス単位で生徒が決めます。

文理分けは3年次に行われるため、全生徒 数Ⅲまで勉強します。数学の授業進度は早く高1の11月時点で数Ⅱの半分が終わるそうです。文系は基礎なしの理科を途中まで行うなど受験に不利な点もあります。全体的に授業のレベルが高いため成績下位層の生徒にとってはついていけない場合も多く結果として難関高校に入っても偏差値の低い高校の生徒よりも勉強量が少なくなるという生徒もいます。しかし、担当する教員により授業の質が変わり、教員の当たりはずれは少なからずあるそうです。多くの課題が出ます。

二期制であるため、定期テストを4回 実力テストを2回行います。

多くの生徒は難関国公立への進学を目指します。名大への進学率は県内有数です。生徒の志望校のレベルが高いため学年の30~40%は浪人します。

 

向陽高校(普通科)

大学合格者数

令和4年度 合格実績(現役)

国公立大学合格者数219名/卒業生317名

名大70名 京大8名 北大3名 東北大2名 阪大9名 九州大1名

東工大1名 浜松医科大1名 名工大25名 名市大37名 愛知県立大3名 愛教大9名 岐阜大8名 三重大5名 

私立大学

慶応義塾大9名 早稲田大23名 上智大1名 学習院大2名 明治大20名 立教大2名 東京理科大29名 同志社大109名 立命館大149名 

 

最低当日点/必要内申点

向陽高校普通科の入試では当日点に加重を置いたⅤ型の点数計算が行われます。

 

場所

向陽高校は

電車利用の場合

経路1 地下鉄桜通線 桜山駅下車 徒歩8分

経路2 地下鉄鶴舞線 荒畑駅下車 徒歩12分

バス利用の場合

滝子、広見町、恵方町いずれかで下車 徒歩8分

の場所にあります。

 

校風

向陽高校生は愛校心が強いです。部活に入っている人は「向陽」とでかでかと書かれたウェアを着て外を歩くことを好みます。

向陽高校は普通科と国際科学科が設けられており、改装工事が終わったばかりなので校舎はとても綺麗になりました。校風としては千種、旭丘と比較すると校則が厳しい印象がありますが、名古屋市外の高校と比べれば緩いです。国際科学科は修学旅行では海外にいきますが、普通科は九州に行きます。

向陽高校は名大進学率が非常に高いです。1年生のときはとりあえず名大志望という風潮が向陽生にはあります。私大専願の生徒は少なく他の高校と比較して地元志向が強いです。そのため1年次はとりあえず名大を目指して学力を伸ばそうとしている生徒が多いです。

向陽高校の一番の特徴は、文理のクラス分けが高3からであることです。ほとんどの普通科進学校では文理のクラス分けが高2からです。そのため高1の秋には文理判断をしなければいけないのですが、向陽高校では高2の秋に判断すれば良いため文理を悩んでいる人にとってはありがたい制度です。デメリットとしては、文系希望の人でも高2の後半に数3の授業を受けなければいけないことと、理系の人にとっては数学の進度がやや遅いことがあります。

 

向陽高校(国際科学科)

大学合格者数

令和4年度合格実績(現役)

国公立大学合格者数27名/卒業生39名

名大7名 京大2名 北大2名 東北大1名 阪大3名 九州大1名 

名工大2名 名市大6名 

私立大学

慶応義塾大4名 早稲田大2名 東京理科大5名 同志社大7名 立命館大2名 

 

最低当日点/必要内申点

向陽高校国際科学科の入試では当日点に加重を置いたⅤ型の点数計算が行われます。

 

校風

国際科学科は定員40名であり、3年間クラス替えがありません。また、修学旅行はアメリカに行きます。

クラスメイトの前で発表する機会は月1であり、多くは英語を用いたプレゼンテーションを行います。高校生の内からPowerPointやWordを授業で多く利用します。

国際科学科特有の授業内容を以下に紹介します。

1年

前期

全部で15回の探究講座を受けます。探究講座では10人グループを4つ作り、グループごとに物理、化学、生物、地学、数学の授業を受けます。この授業を通して課題研究に向けての探究過程や研究方法を学びます。

後期

物理、化学、生物、地学、数学の中から1人1テーマ選び興味関心のある事についての課題研究を行います。各分野に対して、教員が1~2名つき研究内容のまとめ方、発表の仕方を生徒に指導します。PowerPointに結果をまとめプレゼンテーションを行います。

2年

2~4名のグループを作りグループごとに設定した1つの課題を1年かけて研究します。結果はポスターとPowerPointを作成し、プレゼンテーションを行います。作成したポスターは英語に翻訳し、海外からの訪問校があった際は英語で発表を行います。

 

3年 前期

2年生の時に行った課題研究の内容を日本語と英語の論文にまとめます。放課後グループのメンバーと残って作業を進め論文コンテストで入賞を目指す生徒もいます。

英会話を扱う英語の授業では普通科では2週間に1回のみしか来ないネイティブ教員の授業を毎回受けることが出来ます。英語の授業はクラスを2つに分けて行い各クラスにネイティブの教員が教えにきます。

国際科学科の授業は大学受験に特化しているわけではないため、自習で受験勉強を進めている生徒が多いです。入学したときから国際科学科の生徒は理系と定まっており、数学、物理、化学、英語のいずれかが特化した生徒が多いです。

研究成果や、名大との研究プロジェクトを利用して推薦入試で国公立に進学する生徒が多いです。

 

千種高校(普通科)

大学合格者数

令和5年(2023年)合格実績(現役)

国公立大学合格者数90名/卒業生276名

名大10名 北大2名 東北大1名 阪大1名 九大3名 

名工大7名 名市大16名 愛教大5名 岐阜大4名 三重大1名 神戸大5名 筑波大3名

私立大学

慶応義塾大1名 早稲田大9名 上智大6名 東京理科大5名 青山学院大13名 明治大12名 立教大10名 同志社大49名 立命館大105名 関西学院大9名

 

最低当日点/必要内申点

千種高校の入試では当日点に加重を置いたⅤ型の点数計算が行われます。

 

場所

千種高校は

電車利用の場合

地下鉄東山線 一社駅下車 1番出口より徒歩7分

バス利用の場合

市バス「一社」停留所下車 徒歩7分

の場所にあります。

 

校風

千種高校は普通科と国際教養科(帰国子女の人が多い)の2つの学科が設けられています。学校生活をenjoyしたい陽キャ気味の人が多く集まりる高校です。

部活動は同好会が多くあります。

3年次に文理分けを行い、理系は3年次から物理、生物の基礎なしの理科を授業で扱います。自由な校風で生徒の自主性を大切にしているため、教員側から勉強面や校則、文化祭等の規則を強制されることはまずありません。学園祭の企画、運営を生徒が全て行うため学校行事はかなり盛り上がり多くの生徒が学校行事に全力で取り組みます。一方で、9月上旬に文化祭があるので文化祭が終わるまでは受験モードの雰囲気にはなりにくいです。

 

内申点・必要点 比較表

赤:当日点90点台

青:当日点80点台

緑:当日点70点台

相伝学舎 清須 http://www.sodeng.jp
reasn いりなか・八事 http://www.reasn.jp