まずこちらの写真をご覧ください。
日本海の波と・・・
大迫力の柱状節理・・・
うなるようなマグマのエネルギーを感じます。
柱状節理というのは、マグマが冷えるときに六角柱の筋状にの亀裂が生じてできます。
柱状節理が立っているということは、マグマが横に広がって上下から冷やされたことを意味します。
この辺は柱状節理が曲がっていますが、これが冷えたときに曲がっていたのか圧力によって曲がったのかは分かりません。
ところてんに見えてきますね。
今見て頂いたのは、玄武岩の柱状節理です。佐賀県呼子にあります。
前回紹介した島原市のデイサイト。これは粘り気の強いマグマの火山岩でした。
それにたいして玄武岩は粘り気が弱く、マグマの状態はサラサラしています。
するとそのマグマによってできる台地は、傾斜がゆるやかになります。
露頭で新鮮な面が観察できました。
玄武岩といいつつかなり明るいです。
落ちている石を拝借しました。玄武岩ってこんなに明るいこともあるんですね。
これじっくり観察するとカンラン石が見えます。
(写真の横が3cm)
これルーペでみると、本当に「べっこう飴の色」で綺麗なんですよ。ずっと前からカンラン石を見てみたかったので嬉しいです。実物みるとドキドキしますよ。
地学の授業で塾生に「これがべっこう飴の色だよ」と教えたら「べっこう飴って何ですか?」と聞かれました。
おばあちゃんちにあるひたすら甘い飴の色だよと教えました。
この玄武岩の柱状節理は本当は遊覧船で見る予定だったんですが、休日しか営業してませんでした。下調べ不足。
なので駐車場で近くまで乗り付けて、5-6分あるいて先ほどの写真スポットからパシャパシャ久々に一眼レフを持ち出しました。
さて行くまでの道ですが、さらさらマグマの玄武岩起源だけあってフラットです。
これが前回のネバネバマグマのデイサイト地形との違いですね。
ここからはiPhoneの撮影でもう一度。
柱状節理を上から踏む感じです。
魚釣りしたくなりますね。
これは帰り道。さきほどの露頭から30秒も運転すればすぐに人里のにおいがします。
平地ですので、こうやって畑もできます。
その土地を作った火山が玄武岩質だとサラサラ台地になり人々は火山岩の上で生活して、デイサイト質だと急傾斜な山になり人々はその麓で山を眺めるようにして生活する。
マグマの成分が人々の生活を決定していると思うと・・・
この世の中はなんて面白いんでしょう。