高校で学ぶ物理の「原子」分野は、大学では「量子力学」とか「量子化学」という名前がついている分野です。
「力学」がニュートンの時代(1700年頃)であるのに対して、「原子」は1920年ころの科学の進歩によるものなので、わりと最新に近い分野を勉強することになります。
目に見えないミクロな現象を想像力を駆使して学ぶので、とても難解になります。
原子だけでなく電磁気なども、わりと中学生のころから勉強している分野であるとはいえ(V=RIなど)、目に見えない現象となると力学や波動と比べると理解のスピードは著しく落ちます。
こういう分野は個別授業をとってもらうと、授業中に理解が追いつかないことがあればその場で質問できますし、こちらも生徒の表情をみて教えるスピードや具体例を挿入するかどうか調節できて良いです。
今日は問題文中にリュードベリ定数なるものが登場したので、実際のリュードベリさんの論文を引用しながらこの定数が歴史的にどうスゴイのかを説明しました。
自分でいうのもなんですが高校生にとってこの個別授業はかなり贅沢な時間の使い方だと思います。
本当は複数名まとめて教えられると儲かるんですが、こういう難解な分野は二人以上になった途端に教えるのも、逆に理解するのも難しくなります。
それにしてもリュードベリさん、1097212なんて定数どっから思いついたんですか?