月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

「英語が出来ない」のには様々な原因が考えられます

数学が出来ないというのが勉強量不足に起因することが多いのに対し、英語が出来ないというのは勉強量が足りていても起こりえる、割と原因の複雑な症状です。

とはいえたいていは厳選した参考書を一冊か二冊チョイスして渡せば芋づる式に解決するのですが、最近教えはじめた生徒を見て「ああこういう原因もあるのか」と発見したことがありました。

それは単語の覚え方です。最初ある英文を読んでもらったところ知らない単語はほとんど無いと言っていたので語彙力はあるのかと思い、上記の参考書を渡して英語の勉強を開始したわけですが、何度か和訳問題と解いてもらうと「あれ?」ということがあり、よく見てみると単語の意味が微妙に違っているのです。

たとえばですが、辞書でinnocentを引くと「無罪の」「無邪気な」という似ているようで異なる意味が掲載されているのですが、このどちらの意味なのかは文脈で判断するしかありません。その判断が間違えていることが多かったのです。これは知っている単語が多くても、単語の覚え方が悪いと起こってしまう症状です。

よく学校の英語のテストで、「今回は英単語150番〜200番までから出題するからな〜」といって範囲指定されるような単語帳で英単語を覚えるとこうなります。innocent 「無罪の」だけ覚えて、二つ目三つ目の意味は滅多にお目にかからないという覚え方です。

では解決策はというと、innocentに対し、①無罪の、②無邪気な、③・・・とまとめて暗記するのが良いように思えるかもしれませんが、実はこれもダメです。innocentが「無罪の」で使われている英文を見て、その後innocentが「無邪気な」という意味で使われている英文を見て・・・というのを長期間で繰り返すことによってinnocentに対して多角的な暗記が出来るようになり、初めて読む英文でも瞬時の判断が出来るようになるのです。

これはもちろん一冊の単語帳でどうこうなるもんではありませんから、常日頃から接する英文全てを単語帳だと思って勉強することです。

清須市の大学受験 相伝学舎
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