月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

的外れなアドバイスに注意

文系の私立大学というのは英語・国語に加えて地歴か数学の3科目で受験することがほとんどです。慶應の商学部が英語・数学・地歴の選択が可能だったり、慶應経済は英語・数学・小論文だったり、若干の例外ケースはありますが、ほとんど3科目です。

なので私立文系志望の生徒がいれば、数学か地理歴史のなかから得意なものを1つえらんで、3科目だけ勉強しろというアドバイスになるのですが、某高校は違います。

 

「私立でも5科目で受験したほうが3科目で受験するよりラクに合格できる」

??????

 

はっきりいって意味不明すぎるんですが、ある生徒は実際にこう言われたんだそうです。

基本的にこの高校は国公立大学の合格者数しか興味がないので、そういう前提をわかっていれば

「私立文系志望でも(5科目勉強しておいてもらったほうが、最後の最後で国公立を受験させることができてあわよくば合格実績が1校増える可能性があるから)5科目で受験したほうが3科目で受験するよりラクに合格(実績の積み上げが)できる」

という省略を見抜くことができるんですが、純粋無垢な高校生は疑うことがないでしょう・・・。この高校の先生のアドバイスは省略が多するうえ、古文で主語の省略を見抜くよりはるかに難しい省略をしてきますから、本当注意してくださいね!

 

で、実際のところ私立大学をわざわざ5科目で受験する制度、あることにはあるんですよ。センター利用の私立入試というのは2パターンあって、①私立志望者が入試回数を増やすために使うもの、②国立志望者が滑り止めとして使うもの、この2つです。

前者はたいてい3科目以下が受験科目ですから、5科目で受験しようとしたら②です。しかし②というのは国立志望者が「滑り止めとして」使うものですから、合格最低点は全然低くないですからね。

私立専願なのに5科目勉強するというのは、はっきりいってただのアホです。そんな変わった戦い方見たこともないし、私これまで数多くの合格体験記本を読みましたけど読んだこともありません。普通に3科目だけ勉強すればいいんです。

 

学校の授業を聞いて、宿題をやって、ど田舎でもいいから国公立大学に受かってくれればそれでいい。これが先生の本音です。

清須市の大学受験 相伝学舎
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