月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

出来ることありません

妻が「もうセンターまであと4日なの?!今週は帰ってくるの遅くてもいいからやれることをやってあげて」的なことを今日言っていました。ああ優しい妻だなあ、と思うはずもなく「4日前だから特別なのではない。大学受験は入試本番の1年も2年も前から緊張感持っているべきものだ」と、ガチンコ反論しました。

このロジックでいえば、「1年や2年ではなくて、中学受験のときから合わせて8年前からじゃないか」とか、あるいは「そもそも幼少期の教育からだ」とか、さらにいえば「受精した段階からだ(つまり遺伝子の問題)」とか言うことで、延々と結論の極限をとり続けることも可能ですが、実際には2年前、つまり高2に上がる前には少なからず緊張感を持っていることが一つの橋頭堡になるのではないかと思います。

高校受験と同じように「3年になってから」ではあまりに遅すぎます。中学時代には定期テストで高い順位をとり続けることがそのまま入試の実力に直結するうえ、2人に1人は第一志望に合格するのが高校受験であるのにたいして、大学受験では定期テストの勉強は一般入試ではほとんど役に立たないし、第一志望に合格する人は40人のクラスに数人居るかどうか。

高校入学時から、「今日から本気出す」と思った日までの勉強に必ず穴がありますから、その穴を見つけて補修するという時間を1年〜1年半と考えると、2年の春までには「今日から本気出す」で走り出さないと時間切れで、入試範囲を網羅することなく入試当日を迎えます。3科目の私大であってもこれですから、英数現古漢理理社(あるいは理社社)をやる必要がある国立大はなおさらです。高校受験の5科目分をあわせても大学受験の数学一科目の分量には届かないのでは。

ただし、これらは国立ならセンター試験で8割程度必要なところ、私大ならマーチや早慶上智レベルに限っての話であり、センター6割で入れてしまう「一応国公立」と卒業者がそろって口にするような国公立というか公立だったらまた話は違ってきます。

ちなみに冒頭の件、この時期になって私に出来ることはほとんどありません。生徒がひたすらセンター試験の過去問にあたって、自分で色々気づいて成長するのを見守るくらいです。


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp