月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

夢を見るか現実を見るか

高校受験の場合には内申点30の生徒が一宮高校や明和高校などを志望することはありえないのですが、大学受験となると内申点30ほどの生徒が難関大を志望することはよくあります。

一般受験には評定が関係無い→どこでも志望できる!

というのは確かにその通りなのですが、基本的には高校受験時の学力のまま大学も決まっていきます。世の中の塾の宣伝文句にあるほど「逆転合格」は起こりません。

 

とはいえ、憧れの大学を目指して勉強を頑張れるなら夢を見る価値はあります。

その時に注意してほしいのが、「受験科目の変わり目」です。

大学受験では受験科目が最も多いのが東大理系と京大理系で

 共通7科目+二次で英数理理国(現+古)

その次に多いのが私が先日受験した名古屋大学理学部で

 共通7科目+二次で英数理理国(現)

(というのは冗談で、7科目+英数理理国は名大理学部以外にも名大医学部、山形大医学部がある)

大学の入試難易度が下がるにつれ受験科目はどんどん減っていき、国立大学のなかでも滋賀大や名市大は共通テスト3教科で受験できます。

私大受験は3科目(文系は英国+数or社、理系は英数理)が基本で、やはり私大も入試難易度が下がるにつれ科目数は減っていき数学がIAIIで受験できるとかIAだけでOKとか、理系なら2科目で受験OKとか、そういう選択肢が出てきます。

 

自分の志望校が受験科目の変わり目にあるときには要注意です。

第一志望を受験する場合には4科目だが、第二志望なら3科目でいい、という場合、秋頃になって第一志望を諦めて3科目にするよりはさっさと見切りをつけて高3の4月のうちから3科目に絞ったほうが全体の仕上がりは良くなります。

ここが「夢を見るか、現実を見るか」の境目です。

私自身は夢を見るタイプと見せかけつつ実は現実派で、現役時は

理系→文系へ、文系でも古典切り

という2段階の見切りを高3の4月の時点でつけています。

 

どうしたほうがいいという基準はないので、夢をみても現実を見てもどちらでも自分が納得するほうを選んでください。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp