文法を学ぶときに、例文とその意味を覚えことに意味が無いわけではありませんが、それよりは文法そのもののロジックをちゃんと覚えておくことのほうが大切です。英文中でto不定詞を見つけたときに、そのto不定詞の用法を判別できる再現性が大事。
形容詞用法というのは直前の名詞を修飾するので、名詞(←to do…)という関係になります。このとき名詞とdo…の部分には密接なつながりがあって、4つに分類できます。名詞=S, do=VのS-V関係、名詞=O, do=他VのO-V関係、名詞=O、do…前置詞のO-前置詞関係、最後はtime to-, way to-などの特殊な用法です。形容詞用法というのはこの4つのどれかに分類されるので形容詞用法なのです。
昨日の例文だと
Ann was the first student to solve the problem.
でstudent(=S) solve(=V)のSV関係があるので、to solve以下は形容詞用法。
I have a lot of work to do today.
では doが他動詞で do(=他動詞)a lot of work(=O)の関係がなりたつので形容詞用法。「すべき」と訳せるから形容詞用法なのではありません。doが他動詞でその目的語が直前のa lot of workだから形容詞用法。
They had no house to live in.
では前置詞inの目的語が直前のhouseなので、O-前置詞関係が生じています。
ちなみに、文中で紛らわしいのは副詞用法との見分け方。「to不定詞の副詞用法は、意味上の主語が文の主語」というルールがあるので、そのルールを用いると紛らわしい場合にも区別がつきます。 高1からの塾生はみな「to不定詞の形容詞用法の4分類は?」と質問されて「SV、OV、O前置詞、特別」と答えられるようになります。これは最低限引き出しに入っておかなければならない知識。高2いっぱいかけて、知識としてあるだけでなく、実際の英文で出会った時にそのto不定詞を分類でき、適切な意味に訳せるようにしていきます。
高1はこんな感じで基礎を丁寧にやって、高2〜高3は一気に入試英文に難易度を上げて実践実践です。
英語は週1回2時間あれば1年で入試英文の読解まで教えていけるのですが、毎年新高1の生徒は数人なのでもう少し多くの高校生の英語力を高めたいというのが本音ですね。集団指導なので教室が何十人にならないかぎりは生徒数が少々増えてもちゃんと教えていけます。 でも、高校1年生はまだやる気が出てないことのほうが多いし、なんなら学校で「塾は不要です」とか言われているので、来ないんですよね。
なので今年も来てくれた生徒を最強マッチョにしてやろ!