不登校の原因は色々あるとはいえ、1000人あたり不登校人数を小中高で比較して中学生が高いのは中学の窮屈さに現代の中学生がついていけないことが要因として大きいように思います。
中学になると急に「全員同じ」ことを求められます。衣類や頭髪など身だしなみを整えなければならない、授業を真剣に聞かなければならない、先生に気に入られるように振る舞わなければならない。
一方で、現代は色々な価値観を認めて、個人が自分らしさを追い求めやすい時代です。「ひき肉です」のワンフレーズで地方の小学生がその才能を全国に発信できます。
令和の中学生の価値観は、昭和から続く中学校という閉じた空間での価値観に合っていません。
保護者の方の考えも、「学校なんて無理矢理にでもいくもの」というものから「無理していかなくてもよい」という考えに変わってきているのかもしれません。
一方で、通信制の高校生の人数(そして割合)が直近の20年で増加しています。最近は通信制の高校生を教える機会もあり、この増加は実感しているところです。
https://www.mext.go.jp/content/20210226-mxt_koukou01-000013082_04.pdf
より作成
これも令和の学生-昭和の学校のギャップを反映しているように思います。