月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

ガラスの天井

再び受験勉強論です。受験勉強はまず自分の学力に適した教材を選んで、その教材を極めるというやり方が合理的です。その反対にあるのが、学校で配られた教材のテスト範囲の問題を解くことです。両者の違いは、自分のレベルにあったことをやるか、学年数百人を対象にした誰に合うわけでもないことをやるかの違いです。

愛知県の私立一貫校の生徒、公立高校の生徒どちらも教えている私が観察するかぎり、私立一貫校の生徒のほうが前者のやり方を採用する傾向にあり、公立高校の生徒は後者のやり方を採用する傾向にあります。

一貫校は学校から強制される課題が少ない上に、保護者のかたの塾探し熱が高く、高校に上がるころまでには水の合う塾や予備校を決めて高1くらいまでには「あとは突っ走ってこいわが息子or娘よ」という段階に進みます。本人が意図しようがしまいが、受験勉強的にはかなりの好条件を獲得します。当塾で見ている限り、保護者のかたの狙い通り(?)、受験生活を通して桜の開花のようにポテンシャルを発揮します。

一方で公立高校は学校が父権的であることに加え、高校受験が終わると「まずは高校生活を🎵」と一息ついてしまって、その後再び受験勉強に戻るのが高2高3になります。しかも管理教育校にいると入学直後から客観的に見て宿題のようなほとんどノーカウント相当な勉強しかしていなくても、とりあえず勉強をやった感だけgetすることで問題を先送りにしがちです。

公立高校生はポテンシャルを100%発揮するのが難しい環境にあり不利です。もっと学力あがるのにガラスの天井にブロックされてしまっています。

そのため私はこのブログで「自習しなきゃ受かるわけないだろ」という当たり前のことを何度も発信して、埋もれそうになっている高校生が一人でも多く能力を開花することを願っています。