バイオリンは1週間でドレミファソラシドを弾けるようになりました。
ギター歴が長いので、ビブラートくらい軽くできるだろと思ってたんですが全く別物でした。
普段私は「高校受験と大学受験の勉強は別物」論を説いておりますが、そのくらい違うかも。
クラシック音楽って不思議ですよね。
他の音楽って、時代の変化に合わせて音楽自体が変化していくじゃないですか。
たとえば日本のポップ音楽は、平成時代には小室哲哉やモーニング娘のような国民全員が感情を共有する音楽でした。聴く側は一方的に受け手の時代です。それがAKB時代になると聴く側も音楽に参加できるようになりました。恋するフォーチュンクッキーとかヘビーローテーションとか、私も会社の忘年会で踊った記憶が・・・。令和になると曲全体を楽しむというよりショート動画でサビどころか4小節くらいばっかり耳にする曲もありますし。
私はHR/HMというジャンルが好きなんですが、このジャンルもレッドツェッペリンあたりからスタートしたときは演奏の技術より曲全体の雰囲気でロックを味わうものでしたが、バンヘイレンやポールギルバートのようなすごいテクニックの曲が取って替わりました。昔は邦楽よりも洋楽のほうがテクニックが一歩進んでいましたが、最近は日本人でもものすごくギターが上手いです。
一方で、クラシック音楽って楽器にしろ曲にしろ17世紀だか18世紀だか詳しく知りませんが、あの当時でほとんど完成していて現代の人もみんな当時の楽器を再現したり譜面を再現することに熱心です。
世の中のあらゆるものは、動物も植物も人間も社会も音楽も、常に変化しつづけるのにクラシック音楽は例外的に変化するどころか原点回帰をし続けます。
不思議ですね〜。
他にも原点回帰し続けるものって何かあるかなと考えてみたんですが、宗教がそうですよね。
宗教って原典を大切にしますし、新興宗教も教祖が原典みたいなところあるんじゃないですか?
そう思うと、クラシック音楽って宗教の一つのジャンルなんじゃないかと思えます。
高校の吹奏楽部とか活動の雰囲気が宗教じみてるのも、クラシック音楽の宗教性が少なからず影響しているはず。
ちなみに、バイオリンデビュー初日に全然音が出なかった件ですが、弓に松ヤニを塗っていなかったからでした。