月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

大学受験は世界を変える最後のチャンス

昨日、企業間競争や社内政治競争の様子を書いて思ったんですが大学受験というのは①公平であり、②不確定要素の少ない競争です。

①公平であるというのは、大学受験というのは基本ペーパーです(AO、推薦は除外して考えます)。センター試験でも記述試験でも、基本的には採点者によって得点が変わることはありません。二次方程式の判別式が0以上なら解が存在するし、負なら存在しないというのは誰が採点しても変わることのない基準です。

一方、こういうペーパーテスト以外の競争というのは採点者によって大きく評価が変わる性質があります。中学時代の内申点というのはその一つでありますし、会社内での人事評価というのは誰が上司かによって同じ仕事をしていても変わります。

また、ペーパーテストというのは範囲が決まっており、これは誰に対しても一定です。国立文型ならセンター理科は基礎で良いし、理系なら二次試験の数学はIIIが範囲です。これは全員同じ条件です。

一方、会社で仕事の担当を持つとその範囲というのは基本的には全員異なります。ある人は愛知県担当であり、別の人は岐阜県担当です。もしくは、ある人は得意客の担当であり、別の人は新規開拓担当です。担当範囲が異なるので、どうしても有利不利というのが発生してしまいます。その上、評価する人によって評価が異なるのであれば、厳密な公平性というのは保たれません。

②不確定要素が少ないというのは、勉強すればするほど学力はあがるしその逆も然りと言うことです。自分の努力は直接結果を左右し、誰かに邪魔をされることはありません。

一方、会社での仕事というのはリーマンショックで派遣切りが騒がれたように、自分がどれだけ努力してもどうしようもない部分があったり、逆に自分はたいして努力していなくてもなぜかモノがたくさん売れたりと、自分の行動とは別のところで結果が左右されてしまうことがあります。不確定要素が発生してしまいます。

こう考えると、大学受験というのは公平で不確定要素の少ない競争です。もちろん、一度資本主義社会に出てしまえばこんな競争というのはありえないので、むしろ大学受験が特殊であるのは間違いありません。だからこそ、ここで努力して結果をだして、その後の競争を少しでもラクにすることは価値があることなのではないでしょうか。

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清須市の大学受験 相伝学舎
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