月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

良い目標を立てられる人は少ない

良くも悪くも現実的な目標をかかげる生徒は多いように思います。残り時間といまの学力ならまあ届くでしょう、という目標です。それが良い目標かは分かりません。
高校3年から勉強を始めてドラゴン桜実写版だと意気込むのはさすがに現実をわからなすぎの悪い目標ですが、1年あれば早稲田社学あたりの社会受験が、1年半あれば早慶の経済商学部の数学受験が、「すべての時間を勉強につっこめばありえるかも」という良い目標です。愛知県的にいえば1年半で名工大、2年あれば名大くらい目指してもよいと思います。
現実的な目標をあまり自分に負荷のかからない受験生活で達成することはその過程で成長をもたらしてくれません。一方、全力を注いでも届くかわからないくらいの目標だと、その過程で勉強を工夫したり計画を考えたりする時間が必ず生まれるのでなんらかの成長をもたらしてくれます。
しかし、みんなとにかく自分が可愛い。傷つきたくないから、無理めな目標は宣言せずに現実的なところを目指します。自分のレベルを理想に近づける努力が生きることだと思うのですが、理想を自分のレベルに合わせてしまう生徒のほうが世の中には多いんじゃないでしょうか。
名大はもうダメそうだから三重大を目指そう、そう思ったあなたのことですよ!