月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

塾や予備校をどう活用すればいいのか

国の重要な文書ですら改ざんされてしまうわけですから、世の中の塾の合格実績など果たしてどれだけ信用してよいものやら?一応私は正直に申告していますが・・・。でも「これって、適当に水増ししても絶対誰にも分からないよな〜」と思う瞬間もあります。景品表示法にひっかかるのが嫌だから、やらないですけどね。個人事業主でもコンプライアンス大切にしてますよ!

予備校に関していえば、数字をいろんな所から集めていると思うのであんまり水増しなどしないでしょう。私も現役のとき2日間だけ河合塾で小論文の授業を受講しましたが、後日ちゃんと電話がかかってきて「合格しましたか?」と確認されましたよ。あれで合格実績1カウントされているのでしょう。2日間合計2本の小論文の添削で劇的な効果があったわけではありませんが、気休めにはなりました。

水増しがないとしても、予備校の場合は「分母がでかすぎる」という問題があります。トップクラスの生徒を授業料免除等であつめて育てて、それを広告塔にボリュームゾーンの生徒をどれだけ集めるかという仕組みでやってると思います。私も塾を今後大きくしていくとしたらどういう運営になるのだろうかと考えることがあるんですが、行きつくこたえはそれです。

じゃあトップクラスではない大多数の高校生にとって行く価値がないかというとそういうわけでもない。学力というのは、学んだことをどれだけ消化するかで変わっていくわけですから、別に普通のクラスだって自分が頑張ればちゃんと結果は出るにきまっています。でも、なんとなく予備校を選ぶ人というのは「予備校にいっておけばいいか」的な発想をしている人も多いのでは?そういう人は、どこにいってもダメです。

「早慶クラス」とか「東大クラス」から実際に早慶や東大に合格する人が一握り、という批判は的外れです。「こうやったら勉強出来るようになるよ」というアドバイスは、それがどんなにカリスマ講師のアドバイスだったとしても、素直にその通りやる生徒と、自分流にアレンジしちゃう生徒に別れるのは想像にかたくありません。ちゃんと講師のアドバイスにしたがってサボることなく1年頑張った人が「一握り」なのであれば、実際に大学に合格する人が一握りであることは何ら不思議ではない。

結局、神授業よりも自分が素直にやるかどうかなんですよ。で、素直にやるかどうかというのは、自分が教わる先生を信じることが出来るかどうかで決まります。


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp