月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

やる気がでない、行動できない

 

受験勉強をやらなければいけないと分かっているけど、やる気がでない、行動できない

 

こんな悩み(らしきもの)を抱えている人は多いと思います。一方で、勉強が出来る人というのは「やる気がある/行動している」という、その反対にいます。学力の差というのは勉強能力の差というよりは、こういう性格的な部分で考え方の差として現れているように見えます。

では、「やる気がでない/行動できない」から「やる気がある/行動している」に変わるにはどうしたらよいでしょうか。私の経験では2つのポイントがあります。

1.気持ちをあふれさせる

やる気が心のコップからあふれ出したときに、人は行動します。午前中に重要な用事があるときに寝坊せず起きられるのは、目が覚めたときに「午前に重要な用事がある」というやる気がコップからあふれるからです。テスト前日に勉強するのは「勉強しないと明日問題がとけない」というやる気があふれるからで、テスト2週間前にやる気がでないのは「今日やらなくても2週間後には影響ない」という考えがコップのなかのやる気を減らすからです。

気持ちをあふれさせるためには、行動したあとにどのような結果が待っているかを十分に調べて想像することです。大学に受かったらどんなサークルに入ろうか。どんなバイトをしてみようか。どんな人と出会えるのだろうか。キャンパスで勉強するのはどんな感じだろうか。妄想するだけでなく、本や雑誌で調べてみたり、実際に大学のキャンパスを見てみたり、大学生と会う機会を作って話を聞くことで、コップに気持ちがたまっていきます。

2.環境を変える

日本を代表するコンサルタントの大前研一氏は、人間が変わるのは①住む場所を変える②生活の時間配分を変える③付き合う人を変える、の3パターンしかなく一番効果がないのは「決意すること」だと言ったらしいです(初出を探しても出てこないのですが、言ったのでしょう)。私の経験でも、東京から名古屋に転勤したタイミングで性格が変わったというか、変えざるを得なかったので変えましたし、付き合う人を意図的に変えることで結果を出したことも何度かあります。

中学3年生で慣性の法則を習うのを覚えているでしょうか?動いている物体は動き続けようとするし、静止している物体は静止しつづけようとするという法則です。これは物体だけでなく人間の心にも働いています。人間の場合は、動き続ける方向というのはその人が所属する集団の流れに大きく左右されるというのが特徴です。この点は昨日の記事にも書きました。良くも悪くも環境に流されます。

ですから行動したい場合は「行動している人」と付き合えば良いのです。勉強している友達がクラスに必ずいますね。その人と会話してみることが第一歩かもしれません。もしくは塾や予備校に通うこともそうです。付き合う人も環境も変わります。そうすれば「これが当たり前なんだ」という当たり前の基準が変わって、結果として行動出来るようになります。そしてそれが当然のこととして思うわけです。

 最後にちょっとしたコツをお伝えします。

1,2のどちらの場合でも自分が行動しだした最初の1週間に全力を注ぐことです。植物に水と肥料を大量に与えるようにして自分を鼓舞してとにかく最初の1週間、行動しまくる。1週間が継続できれば次はプラス2週間、合計3週間の継続に全力を出す。自分を他人だと思って、その他人を「もっとやれ、もっとやれ」と応援して諦めそうになったら無理矢理やらせる。3週間たった頃には、当たり前の基準がすっかり変わります。そうすればその後は無理せずに続けられます。

清須市の大学受験 相伝学舎
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