月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

1年前と同じ話題

高校1年生の授業で遠足が近いという話題になりました。三重にいってカレーを作るとか、山梨に2泊するとかいう生徒がいて、そういえば一年前もまったく同じ話が当時の高1の授業であったことを思い出しました。

同時に、高校生相手に勉強を教えるということの変化のなさに恐ろしさを感じました。よほど自分を向上させようという気持ちがなければ毎年同じことを淡々と繰り返していくだけになってしまうということに、です。

昨晩、この一年を振り返ってみて自分がどう変化したかを考えてみました。一番変わったのは学力です。塾で一番学力があがったのは私だと思う程度には勉強をしたし、勉強してすぐに授業で教えるのでさらに身につきます。授業で教える英語・数学だけでなく個人的に物理も勉強してセンター9割まではとれるようになりました。ただ、学力はこれだけ上がっても仕事柄必要なだけで、一見勉強にみえるだけのただの暗記というのは大人の能力としてはどれだけ価値があるか疑問です。では、勉強以外に成長したことはあるかというと、生徒への接し方や導き方という点では劇的に変化した感じはないし、商売や経営的な観点でもあまり大きな変化は感じられません。もともと責任感は強いほうなので、お金をいただいてサービスを提供することには塾を始めた時点から意味をよく理解しています。

確実に変化したことは塾の大きさです。生徒の人数が増えたことは、私が提供している価値の量が増えたことと同じです。この点においては、1年間で十分変化できたと言って良いでしょう。

会社員時代と違って上司や会社に評価されることはもう無いのですから、自分が進歩していることの判別は自分の能力的側面ではなく、提供している価値で判断するのが適切なのかもしれません。

1年前と比べて今日見ている景色は全く別物ですが、1年後も同じようにまったく別の景色を見ていたいものだし、そう出来るようこの一年も頑張ります。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp