地質調査のレポートは作文だけでなく、地質図という地層の地図を描きます。
これが骨の折れる作業で、2週間の調査期間中いろんな場所で計測した結果をもとに作図するんですが、相手は地球なので全てのデータに整合する綺麗な図はなかなかかけません。
ある地点で適用できる図をかくと、別の地点では調査結果と合わず・・・
何度も作図しては「地面の下は本当にこうなってるんだろうか?」と考えます。
結局10枚以上地質図を描き、途中何度かひらめきがあって、納得できる図になりました。
断面図もかきます。断面図は必ずしも地層に垂直に切るわけではありません。
その場合、断面の傾斜は本来の地層の傾斜と異なります。そこで三角関数の表を使って、色々換算しながら作図を進めます。
以前、「高校の数学に三角関数などいらない!」と言った国会議員がいましたが、三角関数の表が分からないと地質図かけないので困りますねえ。
調査地の地図は、google mapを貼り付けるのも味気ないので、本格的な白地図に見えるように写し紙を使って手書きしました。
スキャンするとこんな感じになります。
参考文献は全部印刷して目を通します。レポートは
・自分が調査したこと
・先行研究と合致する点
・新しく発見した点
をまとめます。