コロナも台風も、みんな現実ではなくて情報ばかり注目しているようです。
でもよく考えたら、高校生の受験勉強だって目の前の現実を見て判断できる人は少数のような気がします。高校2-3年生でよくあるパターンは、いくら勉強しても模試や実力テストで全然結果がでないのに、自分の抱えている問題から目を背けて行動しないというものです。
たびたび書いていますが、学校の宿題と補習で勉強したってたいして結果でないんですよ。それらはあなた一人の学力上の問題に対する解決策ではなくて、一学年350人をまとめて教えていくための方便にすぎないからです。
○○高校×年生の自分、という前提条件を一度全部消去して、現在の自分の学力がどのような状況なのか、志望校に合格するためにとるべき手段は何なのかまっさらな状態で考えなければ第一志望入試の当日まで絶対に学力なんて上がりません。というかそもそも、国公立大学志望の場合には第一志望に出願すらできないと思います。いや、この際断言しますができません。
現在の学力は構造の産物です。○○高校×年生のあなたが、日中は学校の授業を聞いて、放課後は部活をして、土日に宿題をして、という構造のなかで生活をした結果が模試や実力テストの数字として現れています。その数字に満足がいかない場合には、その構造自体を変化させないと結果は変わりません。
でもきっとそのような現実は見たくない、認めたくないという人が多いのだと思います。
その気持ちに寄り添ってあげたいんですが、寄り添って不合格に近づくのと、現実を直視して合格に近づくのとどちらがご希望でしょう?