とても綺麗な有明海の干潟。
潮が引いた後の泥が波打っています。リプルマークといってこの模様がそのまま化石になることもあります。
この有明海の干潟の泥は、とてつもなく細かいです。
粒子のサイズは大きい方から「礫、砂、泥、シルト」と分類されますがこれはシルト。
あまりに目が細かいので、靴についた砂をどれだけ水でこすっても落ちません。たぶん靴の繊維の隙間にシルトがはまって動かないのだと思います。
さて、なんでこんなにも細かい粒子が有明海に堆積したのでしょうか?
海に堆積する粒子はもとをたどれば川の上流にあった岩石です。火山が噴火したあと固まった凝灰岩は、らくだ山の記事で見て頂いたとおりシルト質の基質からなり風化に弱く、山から海へと運搬されます。
有明海の泥は凝灰岩が風化することで削られたシルトからなると考えて良さそうです。
有明海の泥を触りながら「きっと凝灰岩が風化して流れてきたんだな〜」と自然のサイクルを想像して楽しめるのが地学の面白いところですね!