月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

サッカーをやらせたい4

子どもが親に「○○をやりなさい」といって何かを強制したり、管理教育校が生徒に「これが宿題」といって課題を永遠に与え続けることは百害あって一利無し、とはちょっと言い過ぎかもしれませんが短期的に多少ポジティブな影響があっても長期的にはその影響は消え去り何も残りません。

教育パパ&ママのなかには子どもがずっとスマホをいじっていて怠惰な生活を送っていることにイライラして、管理教育校に子どもをぶち込んだ結果、子どもが宿題に負われて机に向かっている様子をみて満足するかもしれません。

そうやって子どもに勉強を強制すると短期的には学力が微増します。怠惰にスマホをいじっていても偏差値は上がりませんが、強制であっても勉強させられれば学力が上がるからです。

それをなんとか3年間続けられれば、みなさんの大好きなコッコウリツのどこかに受かる可能性は高まります。

でも私はそうやって強制してどこかの大学に受かることは魅力も価値も全く感じません。したがって、塾生で「ありゃー最近全然勉強やってないんじゃん?」という様子をみかけてもノータッチです。

なので保護者のかたからすれば「お金払っているのに何も働きかけないの?」という疑問もあるかもしれませんが、YESです。

若い人がそうやって怠惰なことをやっているときに、何もいわずにそっと放置してあげることこそ大人の役割だというのが私の考え方です。

中学時代に放置したら高校受験で失敗するかもしれなしい、高校時代に放置したら大学受験で失敗するかもしれませんが、「怠惰にしていたらダメだった」という経験をどこかでしておかないと、「まじめにやっておこう」という学びを得られません。そこで中途半端に大人が口出しして子どもの自発性の現れる前に行動「させて」しまうと、学ぶ機会を失ってしまいます。

以前、当塾の卒業生が塾に遊びにきたので焼き肉に連れて行ってあげたんですがそのときに

「大学受験のときはスタートが遅すぎて失敗したので、就活で早めにスタートしました」

と言っていました。その卒業生は現役で志望校に受からず一浪で名工大に合格しているので大学受験は少なくとも失敗ではないと思うんですが、経験から学んでいる点で素晴らしいと思いました。

さてそんなことよりも今日は日本-クロアチアを観戦しないと!!

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp