中学生の英語学習環境はたくさんの問題を抱えています。
最も大きな問題は、英文の読解が品詞と文法の偏重していないということ。母国語ではない言語の意味を正確に理解しようと思ったら、品詞と文法を駆使して読むほかありません。たとえば
People watch this anime all over the world.
の英文を読むときに、ほとんどの中学生は、
people 人々 watch見る this animeこのアニメ all over the world世界中
という単語を足し算して
「人々は、このアニメを、世界中で、見る」
と理解します。
ここで二つ目の問題です。中学校の英語の教科書の内容が簡単すぎるということです。
あまりに簡単すぎるので文法的に読みほどかなくても、意味を大きく外しません。
仮に↑の文のall over the worldを「世界中でみる」と副詞として訳しても「世界中の人々」として形容詞として訳しても、本文全体の意味の理解に大きな影響を与えません。
品詞と文法に偏重しない、なんとなく読みが助長されます。
その結果、英語の成績が5でも、高校入試で9割取れても、高校生になって英語で困る人が続出します。
一方英語教育を取り巻く環境はどう変化しようとしているのか?
もちろんその答えは四技能(W,R,L,S)の強化です。
そして英語の授業中に、
「隣の人とペアになって会話練習してみましょう」
というこの世で最も不毛な時間が消費されることになります。
アホすぎ。中高6年間のうち少なくとも5年間はWriting, Listening, Speaking全ての時間をゼロにして、Readingに全振りすべきです。