最近、やさしい理系数学という問題集を解き始めました。タイトルからしてチャートより簡単な問題集かと思いきや、入試でも最高ランクに近い難しさの問題ばかりそろっています。
タイトルを付けた人になぜ「やさしい」とつけたのか聞いてみたいです。
難しいながらもさすがにどの問題も解法はなんとかでてくるのですが、こういうのは頭のいいひとならもっと速く美しく解くのだろうからどうせオレなんてショボ講師だよな、などネガティブなことを考えながら進めています。
あと私は教えるのが仕事なので「この解き方の着想ができるようになるには、どういう教え方をしていったらいいだろうか」というのも考えます。
たとえば10番なんかは、「帰納法だろうな」というのが感覚的に思いつくのですが、その感覚というのは問題文のどこから得られるのだろうかと考えます。
n=2,3あたりで実験してみると帰納法くささがプンプンしてきますが、こういう問題は見た瞬間に手が止まってしまう生徒も少なくないです。
さすがヒット作参考書だけあって、問題のチョイスがいいです。
でもこのレベルまで現役で進められる生徒はなかなかいませんね。いたとしてもよほど数学好きではないかぎりは、理科のレベルアップに時間をさいて総合得点を上げる計画をたてたほうが効率がいいと判断する可能性が高いと思います。