月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

安心したい

私は勤務先の塾がブラック企業で週6日働かされており私が休むと塾生が困るのでワクチンを接種しましたが、若い人にとってやる価値があるかは微妙なところです。三途の川が200m先に見えている高齢者はバタバタ死ぬかもしれませんが、若い人は感染したところで死ぬことはないし、重症になることすらまれです。

一方でワクチンを2回打つとかなり高確率で発熱し1日程度苦しむことになるので、期待値の計算を比較するとやる方が損という結論になるでしょう。

でも今の受験生は期待値を習わないから(?)そういう損得計算が出来ないし、そもそも人間は論理ではなく感情で動くので「安心したい」という多くの学生はワクチン接種会場に殺到しています。

ワクチン2回接種した人はマスク不要です、みたいな緩和論が出てくればちょっとは世の中がマシになりますがどうせ誰かが「マスクしないよりはリスクが減る!」とか言い出して、みんなそれに従うことになるんでしょう。世の中期待値計算できない人ばかり。健康な人がマスクするのと、彼女がいない童貞男子がコンドームをつけることの違いが私には分かりません。

高校でも似たような光景があって、多くの高校はしょうもないゴミプリントを大量に配布して宿題としています。もちろん「宿題をしないよりは学力になる!」のでしょうけど、そんなプリントはゴミ箱に捨てて青チャートや物理のエッセンスでも解いていたほうが学力につながります。

でもそういう意味無しプリントでも取り組んでおけば「勉強した感」が得られるから高校生は取り組んでしまうし、取り組む姿を見て「うちの子勉強してる感」を得て満足する保護者がいるのも事実なのでしょう。そうやって「安心したい」んですね。

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp