月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

2016-01-01から1年間の記事一覧

高校生に入って英語が苦手になった、偏差値があがらない理由とその対策

たびたびblogで説明しているとおり、中学生の英語と高校生の英語は別物です。中学生時代に成績が5であっても高校になって全統の偏差値が50に満たない、進研で55に満たない、ということは珍しいことではありません。 入塾段階で生徒の英語力は大きくわけて2パ…

中学生に英和辞書を使わせるべし(ジュニア・アンカー英和辞典)

高校生の英語クラスでは、毎回授業に辞書を持参してもらっていますがそういえば中学生には辞書の有用性を説いていなかったなと思い、英和辞典を購入しました。ごくまれに「この単語の意味がわかりません」という、「あなたの質問の意味が木村には分かりませ…

英文解釈は諦めずに出来るようになるまで続けろ

英語の授業で「to不定詞の形容詞・名詞・副詞の判別」をしていて思ったのですが、この判別って関連事項を覚えてしまえば簡単なんですけど、それを覚えるまでが大変なんですよね。どういうことかというと、to不定詞の判別を理解するには5文型(SV, SVC, SVO, …

教室と自習室のワックスがけ

3日間、塾を閉めてフローリング(教室、自習室、廊下)のワックスがけをしました。 まずは机椅子を廊下と倉庫にどけるところから始まります。机はキャスター式なので移動しやすいんですが、椅子はキャスターが無いものが多く、しかもかなりしっかりしたもの…

私が間違いでした

今、すごく反省しています。 昨日、親知らずを一本抜いてきました。この親知らずは、 ↑↑↑↑← のように上向きに生えている普通の歯の真横に向かって生えているKYな親知らずだったのですが、7年前にはまだ埋没した状態だったのでレントゲン写真でしか確認できて…

「得意料理は肉じゃがです」の価値を考察する

勉強とは全く関係無い話なんですが、世の中の男性諸君は「得意料理は肉じゃが」という響きに騙されてはいけません。 「得意料理は?」という質問も「肉じゃがですうふふふ」という答えも、あまりに古典的すぎて若人の日常会話では用いられず、どこかの国の日…

真っ暗な夜道を歩くにはライトが必要です

私は宿題を与えないかわりに考えることを要求します。直接的に「考えろ」という言葉を投げかけることもあれば、間接的に考えさせることもあります。 受験という生徒にとってのチャレンジを、外野がレールを敷くことで導くのではなく、自分で考えて取り組んで…

次の授業まで時間があくので宿題を出さない

五週目のある月は、五週目を休みにしているのですがそうすると10日〜14日間程度、次の授業までの時間があきます。そこでふと、宿題でも出そうかという気持ちになるのですが、10秒の検討の末、たいていは出さないことに決めます。今週はその5週目で、高3英語…

文房具の選定に悩む

思い立ったら行動できるほうだとは思いますが、完璧主義なので1ヶ月くらい悩むことが結構あります。 9月から中学生の授業で国語を再開したのですがノートを何にするか夏休みいっぱいかけて悩んでいました。 サイズはA4,B5,A5のどれにするか、縦書きか横書き…

比較はもとの2つの英文を復元することで読解できます

He is taller than my brother. 比較といえばこんな例文がまっさきに頭に浮かぶのではないでしょうか。英語初学者にとって比較といえば簡単な二つの名詞の比較に見えているはずです(この例文だと、「彼」と「兄(弟)」) しかし本当は、比較の構文は2つのセ…

玄関を掃除しました

先日、塾の入り口を掃除しました。 デッキブラシを買って、水で流しただけですが綺麗になりました。 掃除といえば年末のイメージがありますが、冬場は水が冷たいので暖かいうちにやってしまったほうが良いように思います。 というわけで、来週何日か塾を閉め…

塾で手に入るもの3 第一志望への道案内

塾では過去の成功法則に基づいた、オーダーメイドの勉強方法を手に入れることが出来ます。その次に提供しているのが、第一志望への道案内です。 大学受験で第一志望に合格できる人は10人に1人くらいじゃないでしょうか。高3の4月で名古屋大学を志望したとし…

塾で手に入るもの2 オーダーメイドの最初の一歩

ネットであふれている「効率的な勉強方法」や「定番の参考書」は、調べればすぐに出てきます。 大学受験というのは、やるべき参考書とそれをどう取り組むかというのはずっと昔からだいたい決まっています。そのなかで宗派みたいなものがありますから、速単派…

塾で手に入るもの1 勉強方法

塾や予備校の存在意義が何かが分からない人がいると思いますので、そういう人に説明します。 生徒に提供しているのは大きく2つあり、1つめは英語と数学が得意になるような勉強方法を教えること、2つめは生徒それぞれの第一志望校に合格するために必要なこと…

主役はあなたではありません

先日ある生徒に「第一志望の入試前日に自分が後悔しないようにしなさい」という話をしました。このことは、この生徒に限らず全ての受験生にとって大切だと考えています。 入試前日の夜、そして入試が終わったあとで「全てやりきった」と思えればその生徒の受…

中学英語と高校英語と大学受験英語は完全に別物

It is natural for parents to love their children. という文は、中学英語では 「親が子供を愛するのは当然だ」 と訳してしまったら減点されるかもしれません。 It is 形容詞 for 人 to- の構文は「人にとって、-することは形容詞だ」が正しいし、theirに対…

現高2の高校の模試平均点比較(一宮、一宮西、五条、新川)

高校2年生の7月進研模試の平均点を、一宮高校、一宮西高校、五条高校、新川高校、塾生について比較しました。 一宮西と五条が近いのが印象的ですが、この学年は一宮西高校がやや低いという話を生徒からききました。数学にいたっては、五条高校が上回っていま…

進学した高校で大学受験の結果が決まりません

所属高校と大学受験の関係は、昨日までの記事1、2でおおむね説明可能です。ただし、例外として進学した高校で大学受験の結果が決まらないケースもあります。 それは、内申美人と内申ブス(?)のケースです。 中学時代に先生に好かれることで実力以上の内…

進学した高校で大学受験の結果が決まります 2

学力は勉強の開始時期によって決まるのと、もう一つはあなたがどこ高校の生徒かによっても決まります。基本的には一宮、一宮西、西春、五条、新川、の順で綺麗に並びます。 これは地頭とか素質どうこうではなくて、高校の偏差値順というのは勉強が習慣として…

進学した高校で大学受験の結果が決まります 1

私はビリギャル的一発逆転ストーリーが嫌いではありません。凡人には絶望的な目標に向かって努力して結果を出すことは、かっこいいと思いますし、自分も出来るかもという勇気を全国の高校生に与えてくれているはずです。 しかし実際には逆転ストーリーよりも…

合格る(うかる)計算 IAIIB -独学で数学を勉強する人におすすめ

合格る計算 IAIIBという参考書があります。2014年に発行された本で比較的新しい参考書なのですが、定評があります。 タイトルからして計算練習の参考書という印象を持つかもしれませんが、内容は計算方法にとどまらず数学でおさえるべきポイントを確実におさ…

模試は素点を見るな

模試結果を持ってきてくれた生徒が「英語が下がっている」と言っていました。普段、英語の授業でみている限り英語の学力は一山越えて踊り場にいる様子ではあるものの、学力が下がるような勉強はやっていないので、下がっているというのは何かの間違いだろう…

英語の基礎は、単語と文法を覚えることではない

数学の基礎が「簡単な問題を解けること」と勘違いされているのと同じように、英語もまた基礎に関する勘違いがあります。それは「単語と文法を覚えて、長文問題に取り組む」ということです。これは明らかな勘違いです。 この勘違いもまた、中学時代の勉強習慣…

数学の基礎は、簡単な問題が解けることではない

数学は基礎から始めろ、という言葉は聞き覚えがあるかもしれません。基礎って何でしょうか。基礎を「簡単な問題を解けること」と定義とするなら、青チャートではなく白チャートからやり始めれば良いということになります。もしくは、教科書傍用問題集のA問題…

秋の夜長に「総理(山口敬之)」を読む

総理という本を読んでみました。安倍晋三氏が総理大臣を辞任してから復活するまでの様子が、その間密着しつづけた一人のジャーナリストの視点によって描かれています。 私、政治には1ミリも興味がないんですが、安倍晋三氏とその側近たちが普段どういう会話…

愛知県は高校の選択が自由でいいですね

今の愛知県の高校入試制度ではどの高校を受験するのにも有利不利がなくていいですね。 私の高校入試のときには学区外への志望は、学区内への志望よりも定員が少なく設定されていたように記憶しています。もっとも神奈川県の田舎のほうで交通の便が悪くて学区…

都市部と地方で階級が固定されていると思った話

昨日、東京で働いている大学時代からの友人と名古屋駅で会って旧交を温めました。卒業後も一年に一度は会って互いの近況と今後の夢や目標を話し合う、私にしたら数少ない友人です。清洲城にはカイリューが出没するらしいですがカイリューが出没するより私に…

一番前の席で内職をする方法

自分の勉強に自信がある生徒は高校の授業中もバンバン内職をしていることと思います。しかし席替えによっては不運にも一番前の席になってしまうこともあるでしょう。そんなときにどう内職をすべきかを教えます。 それは・・・普通に内職するだけ。 なんのひねり…

大学入試が変わってもやることは変わらない

今日の中日新聞で名大大学院の植田健男教授の、新大学入試についての記事があったので一部要約して紹介します。 記憶力重視の大学入試を見直すこと自体は間違っていない。しかし、新テストのシステム設計はあいまいで、これでは各大学がこれまで以上に二次試…

真似できない支援

従業員が私だけの個人塾なので、当然ながら塾のことで私が知らないことはありません。生徒のことは把握しているし、場合によっては生徒のご家庭のことも垣間見えます。 その中で、これは真似できないと思うことがたまにありまして、塾の送迎です。私が高校時…