月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

中学英語と高校英語と大学受験英語は完全に別物

It is natural for parents to love their children.

という文は、中学英語では

「親が子供を愛するのは当然だ」

と訳してしまったら減点されるかもしれません。

It is 形容詞 for 人 to-

の構文は「人にとって、-することは形容詞だ」が正しいし、theirに対する訳が無いのも気になります。

大学受験英語なら上の訳で減点はないでしょう。

中学英語は「中学英語」です。絶対的基準は先生の訳です。中学生に教科書の和訳を頼まれればやりますが、「この訳で意味は間違いないが、先生の授業中の訳とズレがあれば先生の訳で覚えなさい」と伝えています。

高校英語になると、中学英語のような重箱の隅をつつく問題の対応はなくなり、大学受験の英語に近づきますがそれでもまだ別物です。英文読解力がなくても教科書の日本語訳を覚えれば良いので、英語と日本語の中間というイメージです。

大学受験英語になるとだいぶ英語そのものに近づきます。国立大学の和訳問題は、英語を本当に正しく読めていないと減点・減点・減点・・・となり、解釈力が試されます。

読解という点においては大学受験英語と英語そのものはほとんど違いが無いように思われますが、文法問題に目を向けると「表現が古い」という批判をしばしば聞きますので、英語そのものとは違いがありそうです。

清須市の大学受験 相伝学舎
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