月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

トヨタ産業技術記念館の面白さは動力

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先日、トヨタ産業技術記念館に行ってきました。ご存知のとおり今でこそ自動車を売りまくっているTOYOTAですが一番最初は繊維工業の会社からスタートしていまして、この記念館というのは大きく2つ、繊維についてと自動車についての展示があります。入り口からは中の広さは想像出来ないんですが、展示スペースは広くて内容が濃いのでとても1日では消化出来ません。大人500円ですが年パス1200円を買って年に何度かテーマを決めて行くのが良さそうです。
 
今回わりと無目的に行ったんですが、実は私一時期産業革命について猛勉強した時期がありまして繊維の展示には大変興奮しました。なかでも一番感動したのが冒頭の写真の部分。ガシャンガシャンと大きな音をたてて織物の機械が動いていてガイドさんが説明していたようですが正直仕組み自体はどうでもよくて、天井につながっているベルトを見て下さい。このベルトが動くことで、機械が動くようになっているんですが、ではこのベルトがなぜ動くかというと天井に設置されたバーが回転することでベルトが動いているんですね。
 
産業革命というと機械による大量生産という印象があるかもしれませんが、私にとっては産業革命といえば動力です。当然、一人で糸を紡いだり織物を織ったりする手工業から始まって、その生産量をどんどん増やすように開発をしていったわけですが、一度に大量の機械を動かそうとすると何で動かすかというのが問題になってきます。今では家庭にいくつもコンセントがあって家電製品をつなげば電気が流れて洗濯機や冷蔵庫を一瞬で動かすことができますが、電力を使えるようになったのはイギリス産業革命がはじまった100年後の話です。
 
では産業革命当初動力はなんだったかというと水力です。工場の横に水車がついていて水車が一番大きなバー(なんていうんでしょう?)を回して、それが工場全体に張り巡らされたバーとベルトをその莫大な力で動かすことによって機械全体を動かしていたわけです。もちろんトヨタ産業技術記念館は電力で動いていますから、写真にうつっているバーは途切れているんですが、全体の様子を想像するには十分なレプリカです。こうやって勉強したことを実際にこの目で見るときに、勉強の面白さを実感しますね。
 
産業革命から始まった経済面での歴史という、経済史というジャンルになるんでしょうけどこの手の本というのは案外少なくて、調べるのが少し大変だった記憶があります。当時私は愛知県図書館のすぐ近くに住んでいましたので県図書館に頻繁に訪問してたんですが、県内一の蔵書を誇るこの図書館でも物足りなかったです。大学の図書館にでもいけばピンポイントのものがあったんでしょうか。
 
ちなみに今は農業革命、産業革命につぐ情報革命という3つめの技術革新の時代と言われていて私が産業革命を調べたのも、今の時代でどんなビジネスをすることが成功の条件なのかを知りたかったからです。結論としては、大きな流れの周囲にビジネスチャンスというものが存在するということで。産業革命では工業化というのが大きな流れでしたが、ずばり繊維や機械を作るというのが本命とすれば、その発展のなかで輸送需要が高まり、輸送が発展すれば工業品だけでなく文化も行き来するようになり・・・と本命が動くことで連関して色々な需要が発生します。このセオリーからいけば今時はインターネットの周辺でビジネスをすべきなんですが、私の場合インターネットを利用することは問題ないんですがそこでのビジネスというのはあんまり興味をもてなくて、であれば別の観点で時代の潮流というものを考えて、今後需要が増えていくだろうものはという切り口で考えるようになりました。なんとなくやり始めるのではなく出来るだけロジックを積まないと、意思決定というのは後々不安になってきてしまいますからね。決める前より決めた後に悩むのが人間です。ただし確信をもって決定できれば、決めた後に悩みません。
 

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