logなんて簡単じゃ〜んと思わせておいて、最後に待ち構えている常用対数が中ボス感ある強敵です。代表的な例題はこれ。
6^50は何桁の数でしょうか、という問題。
問題集だとこれくらいの解答がついています。
これを解いている人は自分がいったい何をやっているか分かってないでしょう。中学校の頃の数学、つまり公式に当てはめて終了、という計算から抜け切れていません。
大学受験的に解くと、こうなります。
まずは、解法を思い出すために「そもそも3桁の数をどう表せばいいんだっけ?」という一行を書き始めます。すると「ああ、10のナントカ乗にすりゃいいんだ」となって次の一行が出てきます。↓
次にxを求める計算をするのは誰でも手が動くでしょう。
ここまできたら、求まった数字を10のナントカ乗の不等式で表現します。38.095を整数ではさみます。
終わり。勉強量がこれだけ違います。↓
定期テストを乗り切るだけなら、最初のたった5行の解答で十分ですが、この解法だと一週間後に確実に忘れています。半年後に解法を覚えていないといけない、いや、思い出せなければならない大学受験生は、解法の「手順」ではなくて「意味」を覚えておかなければいけません。
ということで「定期テストなんてボロクソでいいから半年後に解法を思い出せる勉強しろやイエェェイ!」と叫んで高1の数学の授業を締めました。ちゃんちゃん。