月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

怒られないからいいのか

塾をやっていると一般的には先生が生徒に怒るような光景に出くわします。たとえば

  • 授業開始時間に遅刻する
  • 授業中に集中していない
  • 家での自習が不十分

といったことです。

目に余る場合は指摘するか考えることもありますが基本的には私は何もいいません。これらのことがあって特に私や塾が困ることがないからです。

全て生徒自身の学力に帰結していくことなので、遅刻して勉強時間が減ればその分だけ学力を伸ばすチャンスを失うわけだし、授業中にウトウトしていても家での自習が不十分でも結局困るのは生徒自身ですから、自分で責任をとってもらえばいいと思います。

いちいち注意すると少しは改善されるかもしれませんが、そうすると「先生に怒られるから時間どおりに行く」とか「先生がうるさいから家で最低限のことをやっておく」みたいな姿勢を強化することになります。

私の方針として

  • 塾の授業時間:自習時間=5:95
  • 自習時間の質を上げるために授業の仕組みを設計する

という考えがあります。

95の自習時間で最大限学力をつけようと思ったら「誰かに言われるからやる」のではなくて「自分がなんとかしたいからやる」という姿勢ができていないと無理です。

自分が英語の力を身につけたいから知らない単語や表現が出てきたときに参考書の解説だけでなく辞書を引いてみるのだし、自分が数学の力を身につけたいから参考書の解説の行間の意味を5分も10分も考えてみようという気になるのです。

そういった能動的な姿勢を身につけていくためには、多少ドライであっても生徒と私の間にしっかり線を引いて突き放す必要があると考えています。

どこかのタイミングで「これじゃマズイな」と気づけばよいです。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp